2025年7月15日、ログリーはアカウントインテリジェンスツール「ウルテク」に新機能「カスタム項目インポート」を追加したと発表した。同機能は、既存の営業リストやSFA/CRMなどで管理されている顧客データをウルテクにインポートし、データの一元管理を実現するものである。

従来、多くの企業ではマーケティング部門と営業部門でそれぞれ独立したデータ管理がなされ、必要な顧客情報が各所に散在しがちだった。この問題に対し、今回提供された「カスタム項目インポート」では、SFAやCRMで管理している顧客情報や企業属性、取引ステータス、管理IDといったカスタム項目をCSV形式で一括インポートできる。
任意のタイミングでデータの追加や更新が可能となり、常に最新情報を保持したままでの分析ができるのが特徴だ。インポートしたデータはウルテク上でセグメント作成の条件として活用できるため、インテントデータと掛け合わせてより精緻なマーケティング・営業連携が実現する。
また、操作は専門知識が不要な設計となっており、管理画面から直感的なステップでデータマッピングやインポートができる。マーケティング担当が必要な時に自らデータ活用を進められる点も強調されている。
活用例としては、たとえばSFAから契約プランや導入製品情報をインポートし、既存顧客が上位プランや関連サービスのWebページを閲覧している動きを検知した際に、インサイドセールスへアラートを出し、最適なタイミングでのフォローアップを行うケースが挙げられる。他にも、長期間動きがなかった顧客のCRMデータを基に、再訪問を検知した際には関心が高いトピックのコンテンツを提供するなど、個々の顧客状況に応じたコミュニケーション設計が可能となる。
ログリーは今後も同ツールの外部データ連携強化を進め、より高精度な施策実行を支援していく予定だ。
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