テレビCMの“見えなかった部分”を透明化したい
――ミエルTVを用いて成果を出すために、必要な考え方があれば教えてください。
藤井:3つあると考えています。まずは、スピード感。運用方針を変更する際に社内承認などに時間がかかってしまうと、ミエルTVの特長である運用スピードを活かせません。2つ目はディレクターの視点です。積極的に広告を運用して毎日データを見るという、デジタル広告ライクな視点を持っているとやりやすいと思います。
そして、最も大事なのは、ブランドへのコミットです。ブランドとしてどうありたいか。ミエルTVはそれを届けるための手段に過ぎません。私自身は、ブランドとは「希望」だと考えています。ブランドに接したときに、どのような希望を想起してもらえるかが大事です。そこがないと、ブランドの提供価値や信念が消費者に届かず、いくら運用を頑張っても成果は上がらないと思います。
田平:今回の事例では、タイミー様がKPIを明確に定めていたので、こちらも施策やデータについて判断しやすく、開始までのスピードも速かったです。実際に数値が出たときに評価するための材料を準備できていれば、スピーディーに運用できると思います。

――最後に、ミエルTVの今後の展望を教えてください。また、導入を検討する企業に伝えたいことはありますか。
田平:従来のテレビCMは、広告主やメディアにとって、ブラックボックスになっていた部分もあると思います。当社はそこを透明化していきたいのです。効果が見えるようになれば、投資判断もしやすくなります。そんな世界を作っていければいいですね。
藤井:ブランディングの効果測定は、まだまだ意識指標にとどまってしまうことが少なくありません。「このブランド良いよね」というイメージだけを追うブランディングではなく、行動変容を促すところまで踏み込みたい企業にとって役立つサービスだと思います。