2025年7月28日、電通が第78回広告電通賞の受賞結果を発表した。広告電通賞は国内で最も歴史のある総合広告賞であり、選考は広告主、媒体社、クリエイター、有識者など約500人で構成される選考委員によって実施されている。
本年度の総合賞には、サントリーホールディングスが2年連続で選出された。これは通算27回目の受賞となる。同社は「フィルム広告」「OOH広告」「エリアアクティビティ」の各部門で最高賞、さらに2部門で金賞、4部門で銀賞も獲得した。



今回の審査対象は、2024年4月から2025年3月(「ブランドエクスペリエンス」「エリアアクティビティ」の2部門は2024年3月から2025年3月)までに実施された広告コミュニケーション作品。応募作品総数は1,274点となり、多様化する広告活動の中、いかに広告主の考え方・思いを正しく伝え、感じさせ、経験してもらうかが問われた。
審査は「プリント広告」「オーディオ広告」「フィルム広告」「OOH広告」「ブランドエクスペリエンス」「エリアアクティビティ」「イノベーティブ・アプローチ」の7部門ごとに行われた。各部門で最高賞・金賞・銀賞、名古屋・九州・北海道3地区の地区広告賞・準地区広告賞、加えて特別賞やSDGs特別賞・SDGs特別賞優秀賞も設けられた。その後、最高賞・金賞・銀賞をもとに総合賞が選出され、最終的に入賞作品は63点となった。
サントリーホールディングス以外の部門ごとの主な最高賞受賞は以下のとおりである。
- プリント広告最高賞 ユニクロ
- オーディオ広告最高賞 味の素
- ブランドエクスペリエンス最高賞 マイナビ
- イノベーティブ・アプローチ最高賞 長崎市
- 特別賞 特定非営利活動法人 八王子視覚障害者福祉協会
- SDGs特別賞 一般社団法人 あすには/国立大学法人 東北大学他40社
第78回広告電通賞の贈賞式は2025年10月1日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催予定。オンライン配信も実施される。
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