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MarkeZine Day 2025 Autumn

マーケティング最新事例 2025

なぜ「メディキュット」がシニア市場へ? 着圧ソックスNo.1ブランドが仕掛ける「全世代攻略」の裏側

 医療発想の着圧ソックスブランドとして20年以上の歴史を持つ「メディキュット」。これまで主に若年女性をターゲットとしてきた同ブランドが、2025年に「すべての脚悩みに応えるブランド」への進化を掲げ、「メディキュット for ALL」戦略をスタートさせた。なぜ今、ターゲットを全世代へと広げたのか。新市場開拓への勝算はどこにあるのだろうか。今回、同ブランドを担当するレキットベンキーザー・ジャパン マーケティング本部の鈴木涼平氏と岡部未来氏にインタビュー。新戦略の背景にある市場環境の変化、ブランドのビジョン、そして2025年秋冬から本格参入するシニア市場での具体的な戦略までを詳しく伺った。

「着圧ソックス」のカテゴリーを作ってきたメディキュット

MarkeZine:まずは、「メディキュット」について、ブランドコンセプトや誕生の背景を教えてください。

鈴木:メディキュットは、英国の医療用ストッキングにルーツを持つレッグケアブランドです。1997年の誕生以降、20年以上にわたりその医学的な知見を活かした商品を展開してきました。ブランドパーパスは「内側から美しく、健やかな体へ」。このパーパスに基づき、美しさと健やかさを手軽に両立できる、医学的発想のソリューションを提供し続けています。

 その結果、現在では日本の着圧ソックス市場No.1(※)ブランドのポジションを確立しています。「着圧ソックス」というカテゴリー名より先に「メディキュット」という名前が想起されることも多く、私たちが市場そのものを創造し、牽引してきたという自負が、今日のブランドの強さにつながっていると考えています。

※インテージSRI+調べ 着圧ソックス市場 全メディキュット累計販売金額(2019年1月~2025年8月)(日本)

レキットベンキーザー・ジャパン株式会社 マーケティング本部 ブランドマネージャー 鈴木 涼平氏
レキットベンキーザー・ジャパン株式会社 マーケティング本部 ブランドマネージャー 鈴木 涼平氏
メディキュットのブランドマネージャーとして、成長戦略の策定から商品開発、広告・宣伝までを統括。

ブランドの強さを支える「手軽さ」と「品質」へのこだわり

MarkeZine:近年、ECを中心に新しいブランドも増え、着圧ソックス市場の競争は激化しています。その中で、メディキュットがNo.1であり続ける理由、ユーザーから選ばれ続ける強みはどこにあるのでしょうか。

鈴木:まず、日常生活の中に無理なく取り入れられる「ながらケア」の手軽さが、多くの方に愛されている大きな理由です。特に「寝ながらケア」できる点は、ブランドを象徴する価値の一つですね。

 次に、あらゆるニーズに応えられるラインナップの豊富さも特徴です。寝るときに履くものから日中用まで、現在約30種類もの商品を展開しており、ライフスタイルに合わせて選んでいただけます。

画像を説明するテキストなくても可

鈴木:そして最も重要なのが、「医学に基づく段階圧力設計」に代表される品質の高さです。効果を実感していただくために、当社の品質管理基準は非常に厳しく設定されています。お客様の買い替えサイクルは長くなるという側面もありますが、2~3年使い続けられるほどの耐久性も、私たちがこだわる品質の一部です。

 この「手軽さ」「豊富なラインナップ」、そして何より「品質」へのこだわりがあるからこそ、ECサイトなどで多様な商品が登場する中でも、お客様に選ばれ続けているのだと考えています。

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女性の認知率はほぼ100%、一方で課題も

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/09/18 09:00 https://markezine.jp/article/detail/49734

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