(3)自宅=ヘルスケアセンター:Eurofarma「Baby Minder」

乳児期の発達障害は、早期に発見することがとても重要です。しかし、これまでの診断方法は専門医師による観察に頼っており、受診費用は高く、稀に見逃しも起きてしまいます。その結果、診断が数年遅れ、本来必要な成長と発達のサポートを受ける機会を失ってしまうケースもあるのです。
この課題を解決するために、Eurofarmaは「ベビー・マインダー(Baby Minder)」を開発しました。これはベビーベッドに取り付ける医療機器で、カメラとAIを使って乳幼児(0〜24ヵ月)の動きを常に記録し分析。運動パターンのデータが活用され、もし動きに異常が見られた場合は、指定された小児科医にアラートが送られることで、早期対応が可能になります。またデバイスは、先進技術を搭載しながらも、家庭に自然に溶け込むモビールのようなデザインで、安心して使えるよう工夫されています。
その結果、乳児の異常の兆候をより早く、かつ低コストで発見できるようになりました。さらに、利用者が増えるほどデータが蓄積され、システムの精度も時間とともに向上していくという好循環が生まれています。このようなEurofarmaの革新的な取り組みは、大きな注目を集めました。
AI鏡、指輪型デバイス…健康管理をより身近に
近年、私たちの暮らしの中心である「家庭」は、単なる生活の場を超えて、健康を支えるエコシステムへと進化しつつあります。

自宅で健康を高める方法のひとつとして、「Magic Mirror AI」という壁にかけて使うスタイリッシュな鏡型のデバイスが話題となりました。AIが内臓されており、トレーニング中に姿勢をリアルタイムでチェックしてくれたり、回数を数えたり、ペースをガイドしてくれたり。まるで本物のトレーナーがそばにいるようなサポートが受けられ、自宅で質の高いワークアウトが手軽にできたりするように。
健康状態も常にトラッキング可能となっています。指輪型のウェアラブルデバイス「Oura Ring」を指に付けることで、睡眠、心拍、体温、ストレスなどの、40種類以上の項目で生体データをモニタリング。たとえば睡眠トラッキングは医療レベルの精度を誇り、睡眠ポリグラフに基づいて科学的に睡眠の質を分析し、パーソナライズされたアドバイスを提供してくれます。
一方で、医療の現場も進化を続けています。ポーランドのデザイン事務所「Hanczarstudio 」は、患者にとって心地よく、親しみやすい病院空間のデザインを目指しています。たとえば片頭痛患者に配慮し、光や音などの刺激を意図的に排除。ホテルやスパのような落ち着いた雰囲気で、患者をリラックスさることで、治療効果やストレス軽減にもつながると期待されています。
このように病院と家庭の境界はますます曖昧になっています。医療レベルの機器が家庭でも使えるようになり、洗練されたデザインで生活に溶け込む一方、病院もホテルのような快適な空間づくりを取り入れています。健康管理は、身近で、楽しく、日常的なものになりつつあります。