コミューンは、顧客・従業員との信頼関係を構築し事業成長を目指す「信頼起点経営」に対応する新たなプロダクト群を発表した。
同社が目指す「信頼起点経営」では、信頼構築を「可視化」「理解」「育成」「創造」の4プロセスに分け、顧客・従業員との関係の創出や深化を推進する。今回、その各プロセスを支えるプロダクトと、これらの活動データ・アクションを統合管理できる基盤を公開した。

まず「可視化」のプロセスを担う新プロダクトとして、エンゲージメントプログラムSaaS「Commune Engage」を発表。複数チャネルを横断したエンゲージメントプログラムにより、顧客や従業員の信頼や貢献度を可視化する。各接点での行動データを統合し、信頼関係の深さや広がりをリアルタイムに把握できる。

次に、「理解」のプロセスにおいては「Commune Voice」を新たに提供開始する。同プロダクトは顧客や従業員から寄せられる声・フィードバックを分析し、信頼関係の構築に必要なインサイトや課題を抽出する。AI技術を活用して期待値と体験とのギャップやリスクの早期発見を支援する。

続いて、「育成」プロセスでは既存プロダクトとして提供してきたコミュニティサービス「Commune」を活用し、コミュニティでの継続的な対話や共有体験を提供することで相互信頼を深化させる。企業と顧客・従業員との双方向コミュニケーションを促進し、持続的なロイヤルティ向上と事業成長の支援につなげる。

そして「創造」プロセス向けには、AIエージェント「Commune Navigator」を新たに発表。ファンやユーザー、従業員による口コミを活用し、新規顧客や新たな従業員との信頼関係の構築を支援する。口コミデータを活用した対話を通じて、購入や入社前の不安解消と自然な購入やオンボーディング促進を図ることができ、2025年冬のリリースを予定している。

また、すべてのプロセスを横断的に管理し、戦略戦術の策定・データ統合・アクションの実施を実現する「信頼起点経営基盤」の構築も進める。
個人・全体の信頼関係の度合いや事業貢献の度合いを把握する「信頼スコア」「事業貢献指標」を用いて、信頼構築に必要なアクションをAIによりレコメンド・自動実行。全体を管理する信頼起点経営ダッシュボードに加え、データ面・アクション面それぞれでサービスを提供する。
データ面は、データ統合プラットフォーム「Commune DataHub」で企業が保有する顧客・従業員データとCommuneが提供する各ソリューションの信頼構築データを統合管理。アクション面では、顧客・従業員の信頼度変化を継続的にモニタリングし、関係性の状況に応じてパーソナライズされたコミュニケーションを実行する「Commune CRM(旧:SuccessHub)」を提供する。なお、信頼起点経営基盤は2026年春のリリースを予定している。

コミューンは今後、信頼への投資対効果を定量化するプロダクトや、信頼を構築し事業成果に転換するプロダクトの開発を進めていく。
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