購買、会員登録など「LINEミニアプリ」でユーザー行動を促している例
加えて、LINEヤフーの谷口氏は、マーケティングにおけるLINEミニアプリ活用の利点として「ユーザーの行動を促せること」を挙げる。
谷口氏は「LINEミニアプリでは、販促キャンペーンから会員証、ゲームに至るまで、非常に幅広いコンテンツやサービスを展開し、様々な角度から顧客とのタッチポイントを創出することができます」と話し、2社のLINEミニアプリ活用例を紹介した。

購買を促す事例:アサヒ飲料 WONDAメンバーズクラブ
1つ目は、アサヒ飲料 WONDAメンバーズクラブによる事例。商品の販売促進とCRMの両方に繋がるような活用方法である。
具体的には、製品に付いている2次元コードを読み込むとLINEミニアプリでポイントが付与され、ポイントが貯まると、抽選キャンペーンへの参加が可能に。購入本数が増えるほどアップするランクに応じて特典が得られ、継続的な購買促進につながるという仕組みになっている。
ユーザーが日常的に利用しているLINEだとキャンペーン応募のハードルが低くなるほか、LINEは基本的に1ユーザー1アカウントであるため不正応募も防止できる。LINEミニアプリを活用したこのようなキャンペーン施策は、直近でも非常に増えているそうだ。
ユーザーによるシェアを促す事例:VS Games『ぐうぴょん』
2つ目は、リリースから継続的にユーザーを伸ばしているゲーム『ぐうぴょん』の事例。VS GamesがLINEミニアプリ上で展開しているものだ。
ゲームのスコアを友だちにシェアすると新しいキャラクターがもらえる設計になっていることが、ユーザー数拡大の要因。アプリダウンロードや会員登録も不要であるため、シェアされた友だちはそのままゲームを始めることができる。新規ユーザーの獲得だけでなく、継続利用にもつながっているという。
LINEは日常的に使われているプラットフォームだからこそ、使用する際も、友だちにシェアする際も、ユーザー側に無理のないサービス導線が実現する。
LINEミニアプリのデータを基に、コミュニケーションを深化
また、行動データを利活用できる点もLINEミニアプリの強みとして挙げられる。たとえば、LINEミニアプリで得られたデータを基にセグメントし、属性に応じて最適なコミュニケーションを行うことが可能だ。
具体的には、店舗利用時のデータをLINEミニアプリで管理・分析し、新商品や展開中のキャンペーン情報、誕生日クーポンなどを配信することで、CRM向上に繋げている例が複数ある。これについても、実際の活用事例が紹介された。

購入データを連携させたCRM施策事例:ヌボー生花店
ヌボー生花店では、LINEミニアプリの会員証のデータに購入データを紐づけて分析することで、ユーザーが自宅用もしくはギフト用どちらのニーズを持っているのかを把握。それに応じてメッセージの配信を最適化している。
また、一定期間来店がない顧客や会員ランクが落ちそうな顧客に絞って「離脱顧客向け」クーポンを送付するなどの施策も行っており、多くのユーザーがこのクーポンを利用しているという。
AIを活用し顧客接点の創出&効率化を実現している事例:バディカダイレクト
バディカダイレクトでは、LINE公式アカウントとAI、さらに自社の中古車在庫データを連携させることで、ユーザーとの会話を通じて最適な車の提案をしている。たとえば、希望の条件を伝えると、AIが在庫データから該当する車を自動で提案し、窓口での引き継ぎや車購入の相談までサポートができるような仕組みを設計しているそうだ。
結果として、問い合わせは20万件以上、AI経由のリード獲得率は10%を超える結果に。さらに、この問い合わせを通じた月間の成約数は20台超に達したという。AIと各企業が持つ独自の情報やデータを掛け合わせることで、さらに独自の価値が生み出せるようになっていくだろう。
「ご紹介してきたように、LINEミニアプリは使い方次第で、様々なマーケティング成果をあげることができます。また、LINEミニアプリのデータをLINE公式アカウントと組み合わせて活用することで、継続的に行動を促す仕組みを構築することもできます。一過性の接点にとどまらず、多岐にわたるシーンで接点を作り、関係性を深められるのがLINEミニアプリの大きな特徴と言えるでしょう」(LINEヤフー谷口氏)
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