ビジュアルで勝負しづらい業界こそクリエイティブの多様化が重要
──Lumierが実践した、クリエイティブの疲弊度を改善する「クリエイティブの多様化」は、他の企業にとっても有効な施策ですか?
黄:もちろんです。実は、アパレルブランド以外の業界こそ、もっとクリエイティブの多様化に取り組むべきだと思っています。アパレルはビジュアルで差別化しやすいのですが、たとえばサプリやコスメは、ビジュアルで見せられるのはブランド名とパッケージくらいで、訴求内容も似通いがちです。
消費者にとって無限の選択肢がある中で、他社と似た訴求とビジュアル、しかもそれがワンパターンでは、特にソーシャルメディアでは賢い戦い方とは言えません。むしろビジュアルで勝負しづらい業界だからこそ、クリエイティブの多様化が重要なのです。
「何もしないことが最大のリスク」圧倒的なスピード感の秘訣
黄:ここ数年で痛感しているのは、従来のマーケティングの考え方がソーシャルメディアでは全く通用しなくなったということです。
かつては、テレビを中心としたマスメディアが主流であり、「多くの人に同じブランドイメージを持ってもらう」ことが重要視されていましたが、今は違います。パーソナライズされたアルゴリズムの普及により、多様な価値観を持つユーザー1人ひとりに対して、ブランドの多様な面を見せることで、エンゲージメントを高めることが可能になりました。ただ、この意識転換は容易ではありません。私も、クライアントの社内説得に時間を割くことが多いものです。
Lumierは3月に方針転換し、5月には結果を出されました。スピード感に加え、クリエイティブの質を保ちながら投稿数を担保し、ナレッジを全ブランドに横展開した点が素晴らしい。クオリティを保ったままPDCAを高速で回せている企業は、日本でも稀です。

小山:そのスピード感の背景には、3rd特有の組織文化があります。当社には「承認」という概念がなく、マネージャーが良いと判断すれば即実行できます。「何もしないことが最大のリスク」「失敗はプラス」という考え方が浸透しており、社内説得のプロセスが不要なことが強みだと思います。
──最後に、今後の展望について聞かせてください。
小山:Lumierは今後、海外展開を進めていきます。2024年5月に海外から注文が入ったことをきっかけに、台湾と香港向けに広告配信を開始したところ、意外と売れることがわかりました。そこで、2025年6月には台北でポップアップを実施し、Lumierとアジア圏の親和性を実感しています。ゆくゆくは、中国やシンガポールに展開し、さらなる成長を遂げたいです。
黄:Lumierの事例が示すように、媒体への理解に基づいた戦略があれば、Metaではパフォーマンスのポテンシャルを大きく引き出せます。今後も、広告主の皆様の媒体理解を深めていただきながら、そのポテンシャルを最大化するサポートをしていきたいと考えています。
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三ツ石 健太郎(ミツイシ ケンタロウ)
早稲田大学政治経済学部を2000年に卒業。印刷会社の営業、世界一周の放浪、編集プロダクション勤務などを経て、2015年よりフリーランスのライターに。マーケティング・広告・宣伝・販促の専門誌を中心に数多くの執筆をおこなう。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:Facebook Singapore Pte Ltd
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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