DEIは「ブレーキ」ではなく、ブランドを加速させる「エンジン」
MZ:『DEI Quick Checker』導入企業からは、どのような反応がありますか?
渡辺:導入企業様からは主に2つの点で評価をいただいています。
まず、リスクを指摘するだけでなく「それをどうすれば良いのか」という具体的な改善ヒントを提示する点です。スコアやアラートを出すことも重要ですが、それがゴールではありません。私たちは「広告表現をより良いものにしていく」ことを目指しており、そこまでしっかりとコミットする姿勢を評価していただいています。
もう一つは「客観性」です。感覚に頼った議論は平行線をたどりやすいものですが、数値という「共通の物差し」があることで、チーム内で建設的な合意形成ができるようになります。『DEI Quick Checker』が示すのは、絶対的な正解ではありません。しかし、個人の主観だけでは見落としがちな点をデータで補い、「どうすればより良い表現になるか」を前向きに議論できる土台を作れる点が高く評価されています。

多様性の時代に、「愛されるブランド」であり続けるために
MZ:『DEI Quick Checker』を通じて、広告業界やクライアント企業のコミュニケーションをどのように変えていきたいとお考えですか?
渡辺:まず、広告業界において制作段階でDEIの視点からクリエイティブを見つめ直すことをスタンダードにしていきたいと考えています。「やって当たり前」という常識を作るために、『DEI Quick Checker』はクイックに結果を出せるツールにしています。
ただ、改めてお伝えしたいことは、私たちが広げたいのは「DEIを推進しましょう」ということではなく、「生活者を多面的に捉え、より良いコミュニケーションを作るためにDEIが重要」という考え方です。
正解のない時代において必要なのは「正しさ」よりも「誠実さ」だと考えています。その誠実さとは、社会や生活者を見続け、良識をアップデートし続けることです。これこそが良いコミュニケーションの基盤となります。とはいえ、主観的な判断には限界があります。だからこそデータを味方につけ、自信を持って正解のない時代のコミュニケーション課題に取り組んでいただきたいと思います。
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- この記事の著者
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和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)
IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:株式会社オリコム
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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