チケット単価2倍に成功!シニア層の熱狂から見えた手応え
MZ:今回の実証実験の結果について、定量・定性面での成果をどう分析されていますか。
西澤:まず定量面では、限定的な席数ではありましたが、従来の2倍の価格設定で実際にチケットが購入されました。購入者へのアンケートでは、関東圏からお越しの方がいらっしゃることがわかり、これまでの手売り販売ではリーチできていなかった「遠方のファン」を呼び込める可能性を証明できました。
また、NFTスタンプラリーでは延べ289件のNFTが取得され、41名の方がコンプリートを達成しました。当日は大雪という厳しい天候でしたが、参加率の高さからはユーザーの強い熱量を感じました。
岡本:定性面での大きな発見は、シニア層の「受容度の高さ」です。取得したデジタル御朱印(NFT)をスマートフォンのホーム画面に常時表示できる「ウィジェット機能」を提供したのですが、この機能を楽しんでいる年配の方が非常に多く見受けられました。嬉しいことに、昨年取得したNFTを設定してくださっている方もいらっしゃいました。
アンケートでも「毎年楽しみにしている」といったお声を数多くいただき、単なる一過性のデジタル体験ではなく、お祭りの新しい楽しみ方として定着し始めている手応えを感じました。
NFTの「共有性」が拓く、全国お祭り連携構想
MZ:最後に、今後の展望について伺います。今回のモデルを今後どのように発展させていきたいとお考えですか。
岡本:今回の取り組みで、NFTは単一のイベントで終わらせるのではなく、年月や地域を跨いで展開した時にこそ真価を発揮すると確信しました。
今後は「Rural Regeneration」をプラットフォームとして、他のお祭り団体や自治体とも連携していきたいと考えています 。たとえば、春から冬まで年間を通してお祭りを巡ると特別な特典が得られるといった「時間軸」や、異なる地域のお祭りを横断する「地域軸」を掛け合わせた体験設計を作ることもできるでしょう。ブロックチェーン上のデータは共有可能ですから、地域を超えた新しい文化体験を作り、日本が誇る伝統文化の価値を世界へ、そして未来へと再定義していきたいと考えています。
西澤:継続接点という点では、昨年の参加者にメール告知をした際、他のどのチャネルよりも高い反応率が得られました。これは、NFTをきっかけとした「ファンコミュニティ」が形成され始めている証拠です。
一度きりの集客ではなく、ロイヤル顧客を育てていく。そして収益が安定し、ビジネスとして構築されることが、結果として「担い手不足」という地方の課題解決に繋がっていく。そんなサステナブルな地方文化振興のDXモデルを、これからも全国へ広げていきたいと考えています。
NFTを活用した地方創生・スタンプラリーをご検討の方へ
今回の実証実験でも活用された、専門知識不要でNFT施策を実現するソリューション「Cocollet(ココレット)」。地域文化のDX推進や、ファンとの継続的な接点作り、収益基盤の強化に課題をお持ちの自治体・祭事団体の皆様をサポートします。Cocolletに関するお問い合わせはこちらから。

