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【モバイルSEO】「着うた」を探すモバイルユーザー


着うた系ジャンルに見る予測変換機能

 前述までの内容とは若干異なるが、PCのインターネットと大きく異なる点として着うたジャンルにおいて非常に注目すべきといえるのが、予測変換機能の恩恵である。

 例えば、「倖田來未」というキーワードはPCの変換機能では通常出てこないキーワードである。しかし、予測変換機能を用いるとすぐに変換結果として表示されることが多い。また、アルファベットの歌手名に関しても、かな入力して変換するとアルファベットに直して表示されることが多い。そのため、入力が難しそうな歌手名に関しては、モバイル検索においては比較的に容易に検索がされていると考えられる。

 参考までに大まかな予測変換機能の種別を以下にあげているのでご参考にしていただきたい。(端末の世代にもよるので一部異なるものも存在する。)

図 4 予測変換機能と対応メーカー
図 4 予測変換機能と対応メーカー

 予測変換機能とメーカーの影響力は非常に大きく、過去に「野村證券」というワードの検索数を調べた際にNTTドコモとKDDIのユーザーで「野村証券」という誤字検索の量に大きな違いが存在した。その理由は普及端末メーカーの違いであった。NTTドコモで多く普及しているP、SH、Nの端末では正確に「野村證券」と表示されたが、KDDIで多く普及しているCA、Tでは「野村」と「証券」に分かれて変換されてしまい、正確な「野村證券」にならなかったのである。

 このように、予測変換機能はユーザーの誤字検索の量にも影響を与える力を持ってきているので、ユーザーがどのようなワードで検索を行っているのかをしっかりと調査の上、対策キーワードを選定するように注意した方がよいだろう。

おわりに

 検索キーワードというのはユーザーニーズを直接反映した非常に重要なマーケティングデータである。具体名称キーワードの検索数が多いのであれば、ニーズに沿ったページがヒットしすぐに行動(ダウンロードなど)が出来るサイト動線にすることが望ましい。

 しかし、キーワードへの対応ができているサイト自体は増えてきているものの着地ページの改善にまで踏み込めているサイトは非常に少ない。検索キーワードからユーザーニーズを読み解き、本当にユーザーが利用しやすいサイト作りを心がけたい。

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この記事の著者

モバイルSEO事業部 事業部長 佐藤竜也(モバイルSEOジギョウブ ジギョウブチョウ サトウタツヤ)

大学1年次よりインターンとしてフラクタリストに参画。インターン時代は営業やマーケティングを経験した後、社長室(現在は廃止)の立ち上げに携わり、上場準備や広報、新規事業を担当。 2006年モバイル検索エンジンの広がりに可能性を感じ、モバイルSEO事業を立ち上げを主導。コンサルタント、シニアコンサルタントを経て、200...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/10/17 17:01 https://markezine.jp/article/detail/5083

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