9月12日(金)に開催された「MarkeZine Day 2008」。トップバッターは時事通信社編集委員の湯川氏が「米国最新動向から探るマーケティングの近未来~加速する自動化マーケティング~」と題した講演を行った。米国で台頭しはじめた「マーケティング・プラットフォーム」の潮流をわかりやすい切り口で紹介していった。【その他のレポートはこちらへ】
「広告」における「コア」と「周辺」
急速な技術革新に見舞われた業界は、同じような変化を遂げるといわれている。
急速に普及し、ピークを迎えてやや停滞し、浸透した後ゆっくりと衰退していく。また別の視点から見れば、一般化によって周辺領域が急速に広がるのと並行して、それを牽引したコア部分がゆっくりと縮小していく。それは、パソコンとメインフレームの関係にも象徴されるという。いま、広告/マーケティング業界はまさに、この変化の真っ只中だと、湯川氏はまず指摘した。
それでは「広告」における「コア」と「周辺」とは何なのか。湯川氏は「コア」を趣向を凝らしたマスメディア広告と位置づけ、「周辺」はオンライン広告だけでなく多チャネルにおける360度マーケティングに相当するのではないかと語る。
これまでの歴史を振り返ると、武士から組織戦へ、職人から大量生産へと移り変わってきた。そして、広告も、テクノロジーを使って多くの人々の知恵を結集させる「情報化」の局面を迎えた今、価値や意味が大きく変わってきていると考えるのが自然だ。
湯川氏は広告を「手の込んだラブレター」に例え、消費者との接触回数が一方的で少なかった時には効果があったと語る。しかしインターネットほか、さまざまな手法で消費者とダイレクトに触れ合う機会が増えたことで、その価値は緩やかに凋落しつつある。つまりWebの世界では、PC向けを主導にして、デジタルサイネージ、モバイルを含んだ顧客を360度全方位で接触するマーケティングが確立しつつあるというわけだ。

その際の核として「Web解析」「CRM」「広告配信」といったこれまで培われてきたノウハウが本領を真価を発揮し、それらの進化や共存共栄によってより加速化すると予測される。その背景には、市場が急速に膨らんでおり、時間やコスト面で競合より連携を得策とする判断があるという。
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伊藤 真美(イトウマミ)
フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。
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