KDDI研究所が開発した「Webページ代行検索技術」は、地デジ番組の字幕(クローズドキャプション)と映像シーンの構造の情報に基づいて、番組の進行に合わせて検索用キーワードを字幕から抽出し、Webページを自動的に検索。検索結果は、見やすく整理・編集されたものが表示される。これによって、キーボードやマウスなど文字入力用の装置がない場合でも、番組に関連した情報をインターネットから入手することができる。
この技術では、EPG(電子番組表)などの番組情報や字幕のテキスト情報だけでなく、ショットの境界や類似シーンの有無を考慮して、番組内の話題を分析。音声認識も活用し、生放送で起る字幕と映像内容のずれを補正して番組進行にあった検索結果を提示することが可能となっている。また、検索結果も、バラエティ番組ならばブログからの検索結果が上位に、教養番組ならばWikipediaのページが上位に来るよう調整されるほか、番組に関連したWebページのリストを生成し、携帯電話に持ち出して好きな場所で閲覧することもできる。
同研究所は今後、地デジ対応のインターネット用STB(セット・トップ・ボックス)での、1~2年後の実用化に向けて検討を進めるとしている。
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