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Trend-spice!特集(4)
モビットに聞く広告データ活用術

広告手法の選定はバランスが命

 積極的にWebマーケティングに取り組んで来たが、インターネット市場の成熟化に伴い新たな課題も出てきたようだ。

 「リスティング広告やアフィリエイトが効果的なのは変わりません。しかし、バナー広告に関しては市場の拡大期に比べると、その成長に鈍化が見られるのではないかと考えています。新しい媒体の生まれるペースが遅くなったことも影響しているのかもしれません」

 かつてほどの費用対効果が得られないバナー広告。ところがモビットでは、バナー広告の出稿から撤退する計画はないという。

 「経験則で分かっているのは、偏った広告手法に頼りすぎると自らの首を絞めかねないということ。さまざまな出稿形態をキープすることで、何かひとつが悪くなっても他がカバーしてくれます。一極集中させてしまうと、その手法が衰退するに伴って、共倒れする危険性が生じます。大事なのは、バランスを意識して出稿戦略を練ることではないでしょうか」

 当然ながら、ウェブ市場が縮小に転じたわけではない。ところが、急伸も見られない。こういった状況下、かつてのように、拡大路線に便乗して収益を期待するのではなく、今ある環境に応じて広告手法も組み合わせて使い、高い広告効果を狙う必要性が出てきたというのだ。

 モビットがTrend-spice!を採用したのも、こういった危機感があったからこそ。2007年11月から導入した。

 「導入の決め手は、同業他社の出稿状況が分かるという点。それまでも他社の動向は独自で調べていましたが、得られる情報は断片的に留まっていました。Trend-spice!を使えば、他社の出稿動向はもちろん、見たことがないクリエイティブも確認できるため状況把握に役立つと思い、使ってみることにしました」

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Trend-spice!を利用してアピールポイントを見極める

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この記事の著者

大正谷 成晴(オショウダニ シゲハル)

1973年生まれ。フリーランスライター・エディター。2001年よりビジネス誌を中心に活動を開始。現在に至る。趣味はサイクリング、料理、投資。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/02/09 11:00 https://markezine.jp/article/detail/6329

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