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ネット業界職業図鑑

「キャラクターミクコレ」を担当
ユーザー視点で考える「サービスプランナー」の仕事とは?


 ネット業界の仕事といっても、どんなものなのか、何ができるのか、なかなか外部の人間にはわかりにくいもの。そこで、今をときめく「あの会社」で生き生きと働くキーマンを「職種」にクローズアップしてご紹介いたします。第5回目は、人気ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」を運営する株式会社ミクシィで、サービスプランナーとして活躍する宇野博美さんの登場です。「mixiモバイル」において大人気を誇る「キャラクターミクコレ」の開発エピソードをうかがいながら、そのお仕事ぶりに迫ります(この記事はCAREERzineから一部転載したものです)。

ミッション:人気SNSの価値を向上する「新サービス」を開発&施行する

 国内最大規模を誇る人気ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」。中でも携帯電話の急速な普及とともに、モバイル版である「mixiモバイル」の成長は目覚ましく、2008年9月時点で月間PV97.8億を突破した。破竹の勢いの中、2008年夏にmixi初の有料サービスとして登場したのが、人気キャラクターを壁紙にできる「キャラクターミクコレ」である。mixiモバイルの自分のページを、「ディズニー」や「機動戦士ガンダム」など人気のキャラクターのデザインに変更することができるサービスで、開始より半年後には、非常に多くのユーザーが利用する人気コンテンツとなった。

 そのサービスの開発担当者であり、チームのマネジャーを務めるのが、今回ご登場いただく「サービスプランナー」の宇野博美氏である。サービスの社内プレゼンに始まり、キャラクターの版権交渉、インタフェイスの開発まで、担当者として一連の作業に携わり、リーダーとしてチームを牽引している。やわらかな物腰ながらガッツある女性だ。

 「もともとmixiモバイルには『mixi コレクション』という無料で自分のページを装飾できる機能が用意されていました。しかし、多くのお客様から『好きなキャラクターを自分のページのデザインにしたい』という要望が上がっており、それに応える形で2008年の夏に『キャラクターミクコレ』を開始したわけです。加えて、要望の高かったデコメについても昨年末、いよいよサービスを開始しました」

 さらりと「サービス開始」について口にするが、キャラクタービジネスにはさまざまな版権が絡み、タフな交渉がつきものだ。どんなにか様々な苦労をされたのではないか。実は宇野氏は前職で、携帯電話のデコメールを数多く企画し、作成したという経験を持つ。その中で十分にキャラクタービジネスに対する感覚は十分に持っていた。

 「mixi内に既にキャラクターファンのコミュニティが多数ありましたから、それを分析し、どれが人気があって利用してもらえるのか、目星をつけながら選定を行っていきました。mixiをマーケティングツールとして使う企業様が増えてきていますが、mixi内でも新しいビジネスやサービスの参考としてコミュニティを観察することが多いんですよ。他にも、ネットでだけ盛り上がっているレアなキャラクターや、ちょっと懐かしい感じのするレトロなキャラクターなど、バリエーションにもこだわりました」

 選定したキャラクターについて対外的な交渉を行うのも、宇野氏を含めコンテンツ企画チームの仕事だった。

 「交渉で最も苦労したのは、それぞれのキャラクターが持つ“世界観の統一”です。色合いや雰囲気などにこだわられることが多いものの、こちらは携帯電話の画面という限られた世界。その制限のなかで、いかに要望に応えていくか。そこが一番センシティブなので、慎重に進めていきました。結果、交渉がスピーディに進んだものから順次サービスを開始しましたが、どれも思惑どおり、大きな反響がありましたね」

 そうして、現在約400種ものデザインが揃う人気サービスとなり、今後も増やしていくという。また、デコメにも展開しつつある。

 なお、宇野氏はプランナーとしてだけでなく、チームを取りまとめるマネジメント業務も担っている。新卒2名を含めた男性5名、女性2名の若いチーム内で、進行状況や問題を把握し、メンバーと共有し合う。

 「経験がなくても、若いうちから、チャンスを与えて育てていくというのがミクシィらしさ。ですから、若いメンバーが働きやすい環境を整えることも1つの仕事だと思っています。でも、特に何かを教えるというわけではなく、勝手に学べる環境があればいいやと(笑)。そのために、情報共有には常に意識していますし、メールで済まされがちなことでも、直接会って話をするようにしています。その方が何か聞きたいことがあれば、聞きやすいでしょうし、こちらの伝えたいこともより伝わるような気がするんです」

 そして、宇野氏自身、若いメンバーから学ぶことは多いという。

 「やっぱり、ミクシィの若手はユーザーに近いか、ちょっと感覚的に先を行く人が多いんですね。仕事の進め方については教えることが多いですが、逆に感性や発想は学ぶことが多い。実は聞かれることよりも、聞くことが多かったりするかもしれません。みんなやさしいんですよ(笑)」(この続きは、CAREERzineでどうぞ!)

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この記事の著者

「ネット業界職業図鑑」制作チーム(ネットショクギョウズカンセイサクチーム)

伊藤&五月女の男女ユニットで、ネット業界の様々なプロフェッショナルを紹介します。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/07/07 10:41 https://markezine.jp/article/detail/6578

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