一味違う3つの指標
今回ご紹介するのは「優良ユーザー獲得数」「リスティング広告依存率」「SERP(Search Engine Result Page)バランス値」の3つである。優良ユーザー獲得数はキーワードの貢献度をこれまでと少し変わった観点で測る指標、後の2つはリスティング広告とSEOをセットで捉え、全体として最適なバランスを探るための指標となっている。これまでと少し違った角度からの分析の一助としていただきたい。
優良ユーザー獲得数
概要
各キーワードでサイトへ流入し、かつ「2ページ目以降へ遷移」したユーザーの数。
算出単位
キーワード単位
算出法
(自然検索からの流入数+リスティング広告からの流入数)×(1-直帰率)
活用法
キーワードの貢献度を測る指標として活用。貢献度を測る指標としてはコンバージョン数がよく使われるが、コンバージョンへ至るまでのページの遷移などが変動要因となり、キーワード自体の貢献度がぼやけてしまっていることも考えられる。「2ページ目以降へ遷移」といったよりシンプルな判断基準で貢献度を測れるのが本指標の特徴である。
応用例
優良ユーザーを「リピート顧客数」と定義するなどの応用が可能(ただしリピート顧客数を取得できるWeb解析ツールを使用している必要あり)。また、キーワードごとの総流入数で割ることで「優良ユーザー獲得率」を算出し、キーワードの質を見定める指標とすることも可能。
使用上の注意
次ページの遷移を前提としていない専用LP(ランディングページ)を用意している場合は活用の対象外となる。(次ページへ続く)