日本の2008年度の電子書籍市場規模は464億円で、2007年度(355億円)と比較すると131%となり、2006年度から2007年度の195%と比較すると鈍化しているものの、順調に成長している。
2006年度以降、市場を牽引しているのはケータイ向け電子書籍市場で、2008年度は402億円と、電子書籍市場全体の86%を占めている。一方、PC向け電子書籍市場は、2007年度の72億円から2008年度は62億円となり、対前年比86%と初めてマイナスに転じた。
2009年6月に行われた、ケータイインターネットユーザーへの電子書籍利用動向調査(有効回答数8,022)では、ケータイ電子書籍利用率は32.7%。このうち有料電子書籍の利用率は、昨年の7.9%から0.2ポイントの増加にとどまっている。
また、携帯3キャリアの公式サイトで電子書籍を提供している事業者を対象にしたアンケート(有効回答46社)では、iPhoneのApp Storeへの参入意向は、「参入したい、有料の電子書籍を販売したい」が28.3%で高いものの、「参入するつもりはない」も21.7%で意向が分かれている。また、Andoroid MarketやOvi Store(ノキア携帯専用アプリストア)などのモバイルアプリマーケットプレースについては、「しばらく様子をみる」が52.2%で最も多く、「参入するつもりはない」という否定的な意見は6.5%にとどまっている。
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