総務省が発表した「ブログ・SNSの経済効果の推計」では、ブログとSNS、それぞれの市場は、EC、広告、サービス、出版、ソフトウェアの5市場を含むものと定義されている。
2008年度のブログ市場規模は約160億円だが、関連市場も含めると、その10倍以上の約1961億円と推計される。2008年度の市場規模を分類別に見ると、ブログ利用者のアフィリエイト利用やクチコミ広告による「EC」と「広告」が4割を占めている。2010年度の市場規模は、約183億円と予測される。
2008年度のSNS市場規模は約499億円でブログ市場を上回ったものの、関連市場も含めた市場規模の推計は約568億円にとどまっている。分類別に見ると、携帯電話を利用したSNS事業者の成長や、有料サービスの多様化が進み、「広告」(55%)と「サービス」(42%)の割合が高くなっている。2010年度の市場規模は、約717億円と予測される。
市場規模は、SNS(499億円)がブログ(160億円)を上回っているが、関連市場も含めた市場規模では、ブログが1961億円、SNSが568億円と、ブログ市場の裾野の広がりが明らかになった。
今回の調査で対象となった64ブログサービスの今年1月末時点のブログ登録者数は約 2695万人、同じく1月の月間PVは約205億に達している。また、SNS市場では153のSNSサービスを調査対象とし、1月末時点のSNS会員数は約7134万人、1月の月間PVは約439億となっている。
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