前回は、導入プロセスの中で「タグ設計」の部分までをお話しました。今回は、導入をスムーズに行うために、IT担当者に求める要件と事前に知っておいて欲しいことを紹介します。【バックナンバー】
3つの要件
IT担当者に必要な要件は大きく分けて3つあります。これらすべてを満たす事は必須ではありませんが、この3つの要件を満たしておくことによって、導入にかかる工数や精度が大きく変わってくることは間違いありません。これから書く要件は私の経験上、「こういった能力があると、私自身が何もせず安心して見ていられる」と感じた要件です。
サイトのURL構造とサイトマップを理解している
まず基本的な要件として、タグを導入するサイトの事をどれくらい知っているかという事が重要です。以下のような情報やスキルがあると、タグ設計がスムースに行われます。
- ディレクトリがどのようなルールで切られているかを把握している
- GETパラメータで使われているパラメータ名と値の意味が分かる
- リライト設定がされているページとリライトがされる条件などを理解している
- サイトに記述を追加する場合にかかる工数(追加のしやすさ)を把握している
- 各ページのオーナーを把握している
(特集コンテンツと検索部分は違う部署が作成しているという事はよくあります) - JavaScriptが書けるあるいは読んで理解できる
(タグ型のツールを導入する場合)
アクセス解析についての知識もあるに超したことはありませんが、それよりは上記の5つを打ち合わせの場で答えられる、あるいはそれら資料が用意されている事が大切です。最後の項目に関しては、テストや改修の時にJavaScriptの中身を変更する事もあるので、知っておいた方がより良いでしょう。
サイトのビジネス要件を理解している
サイトのゴール(主要KPI)や将来のプラン、現在どこまで分析ができているかなどビジネスの側面も理解している人は、アクセス解析担当者の考えを補強することができます。サイトを作る上では欠かせない観点なので、優秀なIT担当者は知識として持っている事が多いです。
積極的に質問を聞く姿勢
要件定義・タグ入れ・テストはツールによって難易度が大きく変わってきます。計測開始時に意図したとおりに計測ができるかは、ベンダー(代理店)およびマーケティング担当者に対して、疑問に思うことを確認する姿勢が大切です。
アクセス解析が導入後使われない理由の1つとして、思っていたような数値が取れないという事があります。最初が肝心! という事で、迷ったり、疑問に思ったりした事は想定で進めるでのはなく、しつこいくらいに聞くということが大切だったりします。
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小川 卓(オガワ タク)
ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...
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