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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

海の向こうから学ぼう!大山忍のニッポンマーケター応援宣言

どうすれば最適化を実現できるのか?
覚えておきたい4つのキーワード

最適化へのはじめの一歩「セグメンテーション」

 少しだけIKEAの話に戻りましょう。IKEAに到着すると、訪問者はまずテーマ毎にコーディネートされた展示エリアに辿り着きます。

 この展示エリアは、キッチン・リビング・寝室・子供部屋といったシチュエーション別から、ナチュラル・シンプル・モダンといった志向別に商品が展示されています。インテリアを選ぶ際のいわゆるKBF(キー・バイイング・ファクター:購買要因)ごとにセグメンテーションが考えられ、購買意欲を刺激し商品を選びやすくしているのです。

 インターネットにおいても同じことが考えられます。

 サイトのTopページなど、多くのユーザーが通過するポイントにおいて、コンバージョンにつながる要因を洗い出し、それをセグメント(属性)としてユーザーをグループ分けし、その興味やニーズに基づいて顧客の接点、すなわちコンテンツを出し分けて次のステップへ誘導するというのが最適化に必要なポイントです。

 インターネットのセグメンテーションでは、大きく分けて次の5つに分けて考えることができます。

1.時間的セグメント

  • 時間帯(朝・昼・夜・深夜など)
  • 曜日、平日・週末
  • 前回訪問との間(リーセンシー)
  • 訪問頻度(フリークエンシー)

2.ユーザー環境セグメント

  • IPアドレス(国、地域)
  • OSタイプ
  • ブラウザのタイプ
  • 画面サイズ

3.参照元セグメント

  • リファラードメイン
  • キャンペーンID
  • アフィリエイト
  • リスティング広告
  • 自然検索
  • ブックマーク

    4.サイト内行動セグメント

  • 新規顧客/既存顧客
  • 新規訪問/リピーター
  • 前回の行動パターン
  • 前回訪問時の商品興味
  • 検索
  • 前回訪問時の購入情報
  • 前回キャンペーンへの反応、接触状況

5.オフライン顧客情報セグメント

  • 過去の購入履歴
  • 会員ランク
  • 会員登録時の情報(性別、年齢)

 ここで重要なのは、やたらめったにセグメントを細かく分ければ効果が出るわけではないという点です。つまり、自社のサイトに“効果”があるセグメントを見つけ出さなくてはいけません。

次のページ
リマーケティングにも応用「ターゲティング」

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この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。

2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/10/21 11:00 https://markezine.jp/article/detail/8471

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