Q まずはじめに貴社の事業内容を教えてください
株式会社データ復旧センターと言う、パソコンなどのデータを復旧・救出する専門企業です。具体的にはデジタルカメラのメモリーからサーバーシステムまで、さまざまなメディアとシステムをサポートし、誤消去だけでなく、火災や水害などでダメージを受けたメディアからでもデータを救出することを生業としています。
Q 事業を始めた経緯を教えてください
地元の高校卒業後、岡山県の大学に進学しました。実際には、偶然にも前の日にやった参考書と、まったく同じ問題が出て、たまたま受かったからというのもありますが。
せっかく合格したのだから、これは行かないともったいないと思ったのですが、父親はトラックの運転手をしており、学費を工面してもらうことは期待できませんでした。そのため、すべて自分で稼がなければいけなかったのです。
そうなると、当然アルバイトでは追いつかない。そこで考えたのが、大学のあった岡山県の企業や商店街を対象にしたデザインの仕事でした。
例えば、通常5,000円程度かかるカラー印刷の名刺作成を、私のところでは1,500円で請け負ったりしながら学費を稼いでいました。そうこうするうちにデザインの腕で上がってきたので、センスの問われるセレクトショップや版の大きなポスターなども受注できるようになってきました。また、その流れでクライアントのホームページ作ったり、今の事業にも繋がるパソコン設定サポートをしたりしていました。
ちなみに、個人事業で稼ぐお金は一般の新入社員の初任給よりは上でした。
Q 大学卒業後は就職したのでしょうか?
半年間だけ地元の山口県でサラリーマンをやりました。学生時代に行っていた事業を続けずに就職した理由は、当時どうしても結婚したい女性がいたためです。両親から「娘と結婚するには、最低半年は会社員をしなければ結婚はさせない」と言われたのです。
そして約束どおり半年勤めた後に、婚姻届を提出し、その脚で退職届も出してきました(笑)。