豊富な情報量を活かして、データからは見えないノウハウを
しかし、間接効果が計測できるようになっても、認知用の広告をカットするばかりでは先細りになってしまう恐れもある。Eストアーでは、認知用の広告と刈り取り用の広告のさじ加減を調整することで、成果数をさほど減らさずに費用を大きく抑えることもできるようになったそうだ。
また、初回接触の媒体を評価し正当な対価を払って露出を強化して、CV数の増加にもつなげている。ただ、それらの取り組みもWeb担当者の試行錯誤の末にできるようになったこと。当たり前の話だが、正確なデータを把握できるようになっても、データを活かせるかどうかは、担当者の取り組み次第だろう。
「WebAntennaのコンバージョンレポートはとにかく情報量が多いです。これまでは仮説、推測でしかなかったことも、すべてデータの裏付けが取れるようになりました。どのように分析して活用していくかはこれから考えてなくてはならないという課題もありますが、データからだけでは見えないノウハウを作っていける可能性を感じています。本質的にインターネットはオープンなメディアなので、広告の出稿量や入札価格といったデータは集めようと思えば集められます。個々の広告の運用も大事ですが、広告同士の動きを勘案した運用方法や、さらに広告から集めたリードを契約にクロージングするやり方といった“表からでは見えない会社独自のノウハウを貯めていくこと”が必要だと感じています」
豊富なデータを法人向けの商材でどう活かすか。腕次第のところもあるが、間接効果が見えるようになれば広告運用や営業活動の改善に大きなヒントになることだろう。
【参考情報】
成約までの検討期間の長い商材こそ、間接効果をしっかり測ることが重要です。正確な間接効果の把握が可能な広告効果測定システム『WebAntenna』の詳細は、ビービット社サイトに掲載されています。興味のある方はぜひご覧ください。