導入サポートで2~3週間の作業も担当者は手間要らず
ほかの候補を抑え、WebAntennaが選ばれた理由はなんだったのだろうか。
「WebAntennaに決めた理由は、複数の広告代理店を管理する機能があったからです。多くの計測ツールを運用していると、ツールごとに測定用のパラメーターを発行し、広告代理店へ知らせるなど、作業が煩雑となり時間がかかります。しかし、複数代理店の管理機能を使うことで広告代理店にタグの発行から出稿までをすべて任せられるようになりました」
また、ビービットはWebAntenna導入に関して、導入のヘルプサポートまで対応してくれるという。Eストアーでは出稿量の多さから作業がある程度難航すると予想していた。しかし実際には、そうしたリプレイス作業は、ツール提供元のビービットが広告代理店と連絡を取り合いながら進めたので、導入完了まで安達氏の手間はほとんどかからなかった。
「このサポートはすごく助かりました。広告代理店に依頼したWebAntennaへの移行作業は2~3週間程度はかかっていましたので、それを全部自社で仕切っていたらと考えるとゾっとしますね」
そして、本来の目的であった間接効果も正確に測定できるようになった。
「今までのツールよりも全体のCV数を実数に近い形で取れています。これまで利用していたツールと比べて、精度はかなり高いと感じています」さらに、効果測定に使うツールをWebAntennaに一本化したことで、副次的な効果もあった。例えば、CVをセッションで取るのか、回数で取るのか、ユニークユーザーで取るのか、といったカウント方法は実はツールごとに結構違う。一本化したことで、共通のルールができ、ツール間の違いによるによるカウントの差がなくなり、より正確にデータを一元管理できるようになったという。
CRMとも連携。契約成立まで追い正味の費用対効果を追求
WebAntennaを導入してから、期待以上のツールの出来映えに驚かされたところもある。
「コンバージョンレポートはすごくよくできています。例えば、WebAntennaでは、サイトにいつ流入してきたか、初来訪からCVまでどれだけ時間が掛かったか、どんな広告を何回見てきたかといった情報まで見ることができます。また、CRMツールと連携させることで、営業側の情報とリンクさせることを試験的に行っています。例えば『これから営業する相手は慎重な人』『どのようなキーワードから資料請求をした人なのか』といった情報まで理解して営業をかけることもできるようになります」
さらに、ある広告経由でリードになった場合には、契約までどの程度のフォローを行ったか、といった分析もできるようになり、営業の人的コスト、対応の手間などの営業に関する費用も含めて正味の費用対効果を見ることができるようになるとのこと。営業時に取っている情報や契約後サポートの情報とクロスすることを考えると、理想的なマーケティングデータが作れる可能性もある。
このように、WebAntennaとCRMを連携させることは難しいことではない。見込み客の獲得から営業活動までを一気通貫で分析することで、プロモーションの参考にすることはもちろん、営業活動にも役立てていこうというわけだ。例えば媒体ごとにCVするまでに必要な期間が違う。他の要素と掛け合わせてCVまで時間が掛かると判断された見込み客は、長期的にメールなどでナーチャリング(顧客育成)してクロージングする、といった手段も考えていきたいという。
【参考情報】
成約までの検討期間の長い商材こそ、間接効果をしっかり測ることが重要です。正確な間接効果の把握が可能な広告効果測定システム『WebAntenna』の詳細は、ビービット社サイトに掲載されています。興味のある方はぜひご覧ください。