マーケティングコミュニケーションの本質は不変
登壇した中川氏はまず、マーケティングコミュニケーション業界の現在の動向から話題を切り出した。今、特に盛り上がりを見せているのが広告テクノロジーの分野だ。
近年「Audience Targeting」「Creative Optimisation」「Social」「Attribution Management」という4つのキーワードに注目が当たっている。複雑化する広告戦略の中で、ソーシャルメディアではTwitterはすでに企業の重要なマーケティングツールに定着し、さらに先日mixiが新API「mixi Graph API」発表したこともあって今後ソーシャルマーケティングはより加速していくだろう
慌ただしく進化し続けるこの業界だが、中川氏はマーケティングコミュニケーションの本質は、テクノロジーが高度化してきた今も変わっていないことを指摘する。
「そもそも今までマーケティングコミュニケーションが何をしてきたのかというと、誰に、何を、どう伝えて、どう行動してもらいたいのかを探ってきた。これが本質であり、これは今も昔も変わらない」
たしかに「Audience Targeting」「Creative Optimisation」「Social」「Attribution Management」はそれぞれ、「誰に」「何を」「どう伝えるか」「どう行動してもらいたいか」に相当する。
「Creative Optimisation」と「Social」に関しては先に触れたが、「Audience Targeting」は広告の精度を上げるものだ。では、「Attribution Management」とは何か。日本語で言えば「間接効果」「アシスト」となる。