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MarkeZine Day 2010レポート

新しい評価指標「TCPA」を活用した、キャンペーンの全体最適

 10月1日(金)に秋葉原コンベンションホール開催された「MarkeZine Day 2010」。B会場3番目のセッションは、株式会社ロックオンの中川斉氏による、マーケティングコミュニケーションにおける新指標「TCPA」とキャンペーンの全体最適化に関する講演が行われた。新技術が次々と登場し複雑化するマーケティングにおいては、どう広告を評価するのかが重要になる。中川氏は、その解決策としてTCPAという新たな考え方を披露した。(バックナンバーはこちら)

マーケティングコミュニケーションの本質は不変

 登壇した中川氏はまず、マーケティングコミュニケーション業界の現在の動向から話題を切り出した。今、特に盛り上がりを見せているのが広告テクノロジーの分野だ。

 近年「Audience Targeting」「Creative Optimisation」「Social」「Attribution Management」という4つのキーワードに注目が当たっている。複雑化する広告戦略の中で、ソーシャルメディアではTwitterはすでに企業の重要なマーケティングツールに定着し、さらに先日mixiが新API「mixi Graph API」発表したこともあって今後ソーシャルマーケティングはより加速していくだろう

 慌ただしく進化し続けるこの業界だが、中川氏はマーケティングコミュニケーションの本質は、テクノロジーが高度化してきた今も変わっていないことを指摘する。

株式会社ロックオン マーケティングメトリックス研究所 
所長 中川斉氏
株式会社ロックオン マーケティングメトリックス研究所 所長 中川斉氏

 「そもそも今までマーケティングコミュニケーションが何をしてきたのかというと、誰に、何を、どう伝えて、どう行動してもらいたいのかを探ってきた。これが本質であり、これは今も昔も変わらない」

 たしかに「Audience Targeting」「Creative Optimisation」「Social」「Attribution Management」はそれぞれ、「誰に」「何を」「どう伝えるか」「どう行動してもらいたいか」に相当する。

 「Creative Optimisation」と「Social」に関しては先に触れたが、「Audience Targeting」は広告の精度を上げるものだ。では、「Attribution Management」とは何か。日本語で言えば「間接効果」「アシスト」となる。

次のページ
従来の指標CPAの難点、そしてTCPAへ

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/08 13:00 https://markezine.jp/article/detail/12200

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