LFWの実践手法
LFWの顧客セグメンテーションの基本は、「ロイヤリティ・コンビネーション」と呼ばれる手法です。実は、以前からロイヤリティを基軸とした顧客層の捕捉手法はありました。ただしそれは感情(Attitudes)×行動(Behaviors)の2軸による平面的な視点でしかなかったのです。
LFWでは、さらに深い顧客インサイトへのアプローチを行うために、感情面をブレイクダウンして、心情(Commitment)と深度(Depth of Involvement)のコンビネーションとします。それぞれの違いは以下のようになります。
- 心情:メーカーやブランドに対して抱いている心理的な側面。ロイヤリティのコアを形成するエモーショナルな要因
- 深度:当該カテゴリーに対するこだわりや知識などの感度・情報レベル。個々の判断基準や購入条件と密接に関係する
そして、この軸の方向性を決めたうえで、その軸を構成しているキーワードを組み合わせ、その商品やブランドに最もふさわしい「軸解釈」を検討するのです。この解釈を基に、プロット判定アンケートの実施へと仮説を導いていくことになります。