ソーシャルメディアの登場により、データ重視がますます加速
さて、前述の内容に加え、新たなイノベーションの筆頭格に挙げられるのはソーシャルメディアだ。Facebook、Twitter、LinkedInなど従来まで存在しなかったネット上でのメディアの影響力が増している状況だ。
しかし、ソーシャルメディアのビジネスへの効果を測る際、「すべてのデータを測る必要があるのか」という問題提起が成された。つまり、ソーシャルメディアに対応したビジネス向けの分析ツールがこれまで不在だったのだ。
この状況を打破する新製品として「Adobe SocialAnalytics」を紹介。同時に「Adobe SiteCatalyst」のアップデートについても触れた。両製品の詳細については、以下の記事を参考にしていただきたい。
続いて、ソーシャルメディアサービスの1つであるLinkedInのVice President エレン・レヴィ氏が登場。レヴィ氏は、ソーシャルメディアが従来のネットサービスと違うポイントを次の3点であるとした。
- Identity(独自性)、
- Relationships(関係性)
- Activities(活動)
そして、ソーシャルメディアをビジネスに活用していく際に必要な要素は次の5つであると語った。
- Identity(独自性)
- Authenticity(信頼性)
- Reputation(評判)
- Accessibility(影響)
- Reciprocity(相互関係)
また、個人と個人をコネクトしながら、ビジネスに有益なプロフェッショナルなネットワークを構築するためには「データ」が重要と指摘。マーケターがこのデータをどのように利用していくかで、ソーシャルメディアがビジネスに活きてるかどうかが決まると語った。
多彩な内容を包含した基調講演となったが、今年のキーワードとして見えてくるのは「ソーシャルメディア」「(スマートフォンを中心とした)モバイル」だ。しかし、これらの新たな流れが起こったとしても、解析・計測・最適化というデータドリブンなマーケティングを推進していく流れはは普遍のようだ。
