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統括編集長インタビュー

「アプリの数はウェブの数と等しくなる」
急成長ベンチャー、ブライトコーブ CEO ジェレミー・アレイヤ氏独占インタビュー


アプリの数はウェブの数と等しくなる

 ━今回のカンファレンスの目玉としてアップクラウドの発表がありました。リリースの狙いを教えてください。

 アップクラウドを一言で表すとクラウドベースのアプリの作成・配信・運用支援サービスです。4年前から構想を温めていて、18か月前ぐらいから開発に着手し、9か月前にプロトタイプが出来上がりました。弊社のサービスを利用頂いているお客様に使ってもらったところ、高評価を得たのでリリースを決意しました。

マルチデバイスでアプリ作成が可能
マルチデバイスでアプリ作成が可能

 アップクラウドを作るきっかけになったのは、ある顧客との会話からでした。弊社の動画配信プラットフォームを利用するお客様に話を伺いにいったところ、「動画に限らず、自社が持つすべてのコンテンツを各デバイスに配信してマネタイズしたい」という話題がでました。

 その時にコンテンツ提供者側からすれば、動画は1つのコンテンツに過ぎないのだ、と気づいたのです。その後、スマートフォン、タブレット端末、スマートテレビといったデバイスが登場する中で、1つのプラットフォームを利用して、アプリの作成ができるようになれば、コンテンツ提供者側が感じている煩わしさを解消できるのではないかと考えました。

 現在はスマートフォンへの対応となっていますが、今後はFacebookのアプリやスマートテレビ上のアプリなどの作成・運用にも対応していきたいと考えています。

 ━アプリ作成という視点からだとアップクラウドの競合製品も存在すると思います。優位性はどこにあるのでしょうか。

 単純にアプリを作成するだけのサービスはあります。しかし、ほとんどが開発者向けに作られたサービスであり、運用~最適化までをカバーしたサービスはまだありません。また、ほとんどのアプリ作成支援サービスは拡張性が低く、数少ないテンプレートしか用意していないのが現状です。アップクラウドは拡張性にも優れているので、その2点が我々のサービスが持つ優位性だと考えています。

作成~運用~最適化までを支援
作成~運用~最適化までを支援

 今後、アプリの数がウェブの数と近づいてくるでしょう。そうなった場合、アプリ作成ツールもコモディティ化する傾向にあるかもしれませんが、それを手助けする存在であり続ければビジネスは拡大していくでしょう。

コンテンツとユーザーをつなぐプラットフォーム

 ━「コンテンツ・セントリックなビジネスの拡大」を主張されていましたが、コンテンツ・セントリックなビジネスとは具体的にはどのようなビジネスを指すのでしょうか。

 私たちが定義するコンテンツ・セントリックなビジネスとは、コンテンツ作成ツールを提供するという意味ではありません。コンテンツは日々生成されていて、さらにそのコンテンツは様々なデバイス上で見ることが可能な時代となっています。しかし、コンテンツ提供者側の視点から見ると、適切なデバイスにストレスなくコンテンツを配信できているかというと、現状そうではありません。

コンテンツをデリバリーする環境は複雑化している
コンテンツをデリバリーする環境は複雑化している

 コンテンツ提供側が、ストレスなくコンテンツをユーザーに届けられるプラットフォームを提供していくこと、それが私たちが考えるコンテンツ・セントリックなビジネスと言えます。

 ━ビデオクラウド【注】アップクラウドに続くサービスリリースの予定はありますか。

 気が早いですね。今は、今回発表したビデオクラウドとアップクラウドで手一杯ですが、これらのサービスを提供する中で、新たなサービスの種を見つけることができると思います。楽しみにしていてください。

 これまでブライトコーブが提供していた動画配信プラットフォームは自社名と同様の「ブライトコーブ」という名称で提供されていたが、カンファレンス以降は「ビデオクラウド」という製品名で提供されることになった。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/09/28 18:49 https://markezine.jp/article/detail/13901

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