野口竜司 氏の2011年上半期三大ニュース

株式会社イー・エージェンシー 執行役員
野口竜司 氏
【登壇セミナー】
・『Webマーケティング基礎講座』:MarkeZine Academy
EC取引規模、対中国の販売は968億円 ― 「越境EC」盛んに
経済産業省は、「平成22年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」を実施。中国向け「越境EC」は前年度比約15%増加。2020年には最大で約1兆2,600億円程度まで市場規模が拡大すると推計される等、中国向け「越境EC」のさらなる伸びが期待できることが確認されました。「越境EC」対策が、国内EC事業者の重要な次の一手と確信し、ピックアップさせていただきました。
Google Analytics最新版を公開、大幅に改良
Google Analyticsの新バージョンが登場しました。マイレポート・ウィジェットの強化、ページロード時間の計測、UI改善、モーショングラフの追加など、多くの点でパワーアップしています。また、アトリビューション関連機能(マルチチャネル)も試験公開。コンバージョンに至るラストクリックだけでなく、過去セッションにおけるアシストクリックについても評価を行うことができるようになり、多くのマーケターの強い味方になりそうです。
ネットショップのリピーター育成に関する書籍を執筆させていただきました
国内EC市場は、プレイヤー過多の時代に入り、競争激化の一途をたどっています。広告出稿やセールで薄利化が進み、年商ほど収益が上がらず、赤字が膨らむといった状況に陥らないため、収益貢献度の高い優良なお客様の“心と財布”をしっかりと掴めなければなりません。自薦で恐縮ですが、こういった背景から、「リピーター(優良個客)を育成し、ネットショップの収益を最大化する」ための具体的手法を体系化した書籍を執筆させていただきました。
矢作嘉男 氏の2011年上半期三大ニュース

株式会社ハチワン
矢作嘉男 氏
【執筆連載】
・ビジヲタ必見!「すべらない事業」の作り方
ネット企業各社の海外進出加速
楽天、GREEなどの大手ベンチャーからスタートアップに近い企業まで、様々な企業が海外進出を積極的に行ったと感じます。早いところでは、下半期から結果が出てくるところもあると思います。
中国版TwitterのWEIBOが中国で大人気
今や中国だけで2億人を越える利用者を抱え、最近はFacebook的機能も持つようになっています。今後の中国以外の展開がどうなるのか、気になるところです。
東日本大震災
ソーシャルメディアが震災時に活躍したと言われますが、一方では、被災地ではネット活用がされるような状況ではなかったとも聞きます。インターネットの現時点での限界と、だからこそインターネットが今後出来ることは、まだまだ沢山あるはずだと考えさせられました。
渡辺隆広 氏の2011年上半期三大ニュース

株式会社アイレップ SEM総合研究所 取締役
渡辺隆広 氏
【執筆連載】
・アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」
Google、コンテンツファーム対策の強化方針を発表
年初から、Googleはコンテンツの品質を評価するための仕組みを次々と発表してきました。いわゆる「パンダ・アップデート」と呼ばれるランキングアルゴリズムの変更は、一般のWebマスターにはあまり関係のない事象ではありますが、コンテンツを評価する仕組みをどのように整えてくるかという点に注目したいところです。
検索3社が協力してセマンティックウェブを促進、schema.orgイニシアティブを発表
日本ではあまり取り上げられず地味に見えるニュースですが、長い目で見て重要なステップです。構造化データの規格を標準化することで導入の敷居を下げるとともに、メリットをより明確にすることができました。今後は、このメリットを検索各社がどのようにWebマスターに提示するかが課題でしょう。
グルーポンのおせち料理問題
今年最初のネット系の大きな話題となったニュースです。この事件以後も、たびたびクーポン関連のトラブルが起きているようですが、消費者、企業ともにハッピーになれるようにルールを整備していってくれることを期待したいです。
2011年下半期もデジタル・マーケティングのノウハウから最新トレンドまでお届けしていきます!
さて、いかがだったでしょうか? 既に懐かしく思えるものから、忘れられない出来事、最新の話題まで、様々なニュースが挙げられました。最後に僭越ながらMarkeZine編集部の選んだニュースも記載させていただきます。

MarkeZine編集部 編集長
押久保剛
オフィスは時代の主役を映しだす鏡
ネット企業の勢いを象徴するようなニュースだと思い選びました。半導体 → IT → ネットの次は、果たしてどのような業界・企業がシリコンバレーの主役に踊り出るのでしょうか。それにしても、アップル社の“宇宙船”には一度お邪魔してみたいです。
資生堂の取り組みから伺える、顧客接点最適化へのニーズ
EC特集の記事でも触れた内容です。ネットかリアルかという視点で顧客をくくるのは難しい状況にある中、企業は全チャネルを駆使して顧客と接点を作っていくことが求められています。その中で早くからWebに取り組み始めていた資生堂は、どのように顧客接点最適化を進めていくのか注目です。
Twitter、Facebook…Webサービスの認知度と利用度の差
「米国人の92%はTwitterを知っているが、使っている人はわずか8%」という調査結果には、「えっ!」と目を疑いましたが、実際に自分の周りを見てもそうかもしれないと思いました。耳にするから使うかというと、そうでもないのが本音ということでしょうか。
MarkeZineは、2011年下半期も読者の皆様に役立つ情報をもお届けしていきます。