実務に役立つ! アクションにつながる「ビジネス統計」講座スタート
売上高、顧客情報、POSデータ、アクセスログデータ……etc。企業および社会の成熟により、私たちは今までとは比べものにならないくらいたくさんの情報に囲まれて生きています。こうしたデータが企業のマーケティング活動に役立つことは、皆さんご存じのとおりです。
インターネットの発達により、データを取得するためのコストは格段に下がりました。それは同時に、膨大な量の役に立たない情報(garbage data)も生み出しています。そこでマーケターに求められるのが、適切な方法で効率良くデータを収集し、分析して次のアクションに結びつける「問題解決能力」です。
問題解決能力向上に役立つのが、統計学の知識です。すべての問題に解を出せる……とまではお約束できませんが、統計学的アプローチによって、問題解決に失敗する確率はだいぶ抑えることができるかと思います。
統計学というと、どうしても敷居が高いイメージがあります。もちろん、研究し始めたら奥の深い世界ではあるのですが、実務に役立つことが大前提です。そこで本連載では、ビジネスシーンにおける問題解決に役立つ部分のみ切り出してお届けしたいと思います。
専門の高価な統計ソフトを使用しなくても、普段使い慣れているExcelでかなり高度な分析も可能です。日々のビジネスの現場で、アクションにつながるデータ分析により重きをおくという意味で、これを「ビジネス統計」と定義したいと思います。
ビジネス統計では、極力数式を用いることなく、より簡単に、より分かりやすくExcelを使ったデータ解決方法をご提示していきます。テーマを『アンケートの設計と分析』に絞り、統計の基礎となるデータの種類の見分け方、平均、分散、標準偏差、相関分析、単回帰分析、重回帰分析、そしてまとめとして、商品コンセプトの探索に役に立つコンジョイント分析までご紹介していく予定です。
繰り返しますが、本連載での統計学は、問題解決に役にたつための道具としてのビジネス統計学です。分析のための分析にならないよう、常に、結果をどうアクションにつなげるかを意識しながらデータ解析を行っていきましょう。
カンに頼らない! 2015年8月26日「Excel徹底活用!アンケート設計と分析」講座開催
Webの記事を読むのもいいけれど、リアル末吉正成さんに会って直接講義を受けませんか?
「プッシュ型リサーチの代表「アンケート」を効果的に活用するために必須の、ビジネス統計を学びます。論理的なアンケート設計、マーケティングに必須の統計の知識、Excelを使ったデータ分析の三本柱を身につければ、あなたも明日からデータに強いマーケターになれるはず!