- 時期:2012年5月
- 国名:ドイツ
- ブランド名:Goertz
- 業種:小売
リアルでもネットでも、みんなで試着が楽しめるバーチャル靴屋さん
皆さんは、昨年のカンヌ広告祭メディア部門でグランプリを獲得した、『地下鉄構内にバーチャルストアを作り大成功をおさめた韓国スーパーマーケット』のプロモーション事例を覚えていますか? 本日は、あのユニークな企画を更に一歩進めたドイツの靴販売チェーン「Goertz」が駅構内に設置した新しい形の“バーチャルストア”を紹介します。
今回の“バーチャルストア”のユニークなコンセプトのひとつ目は、売り物の靴を試着できるという点です。
同社はARとKinect技術を使った“Virtual Shoe Fitting”システムを開発して駅構内に設置。3つのKinectセンサーにより、ユーザーがタッチパネルで靴の種類やサイズを選ぶだけで、そこに立つ人の足の形やサイズを認識して、前面のディスプレイに映るユーザーの足もとに靴を合成するというシステムです。
普通の靴の試着とは違って、面倒な靴ひもの結びほどきや、別のサイズの取り寄せなどに時間をかける必要がなく、次から次へとさまざまな靴を自分に合うか試着していくことができます。
この“バーチャルストア”のもうひとつユニークな点は、バーチャルシューズを身につけて自動撮影された写真をFacebookで友達に見せられること。
もちろんタッチパネルに表示されるQRコードをスキャンすることでその靴を注文することもできます。翌日には自宅に届けられるそうなので便利ですよね。
同社ではこのシステムについて、ディスプレイさえあれば靴店でなくてもどこでも試着室兼ストアになるということで、「世界最大の(AR)靴屋」と呼んでいます。
「靴なんて履き心地がわかんなきゃ意味ないじゃん!」って思われる方もいるかもしれませんが、ザッポスさんなんかがいい例で、現在はネットでも靴がバンバン売れる時代。
今回のバーチャル試着室は、そんな「靴をネットで購入する商習慣」と「お店で現物を実際に履いて購入する商習慣」のちょうど中間にあたるような位置づけで、新しい靴販売の商習慣になる可能性を秘めているのではないかとも感じました。
スタッフがいなくても、大量の在庫が現場になくても大丈夫というシステム、面白くて合理的な発想ですよね。
動画はコチラ
参考サイト
Adverblog先週の紹介キャンペーン
記事転載元:ブログタイムズBLOG