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モーリ・タローの投げっぱなしソーシャル

Googleの三人称、Facebookの一人称
新しい検索機能ですれ違う巨人たち

検索における「一人称」と「三人称」の物語

 もうひとつグラフ検索で重要なことは、検索者や友達といったユーザーの視線・行動が重要な要素となった検索だということだ。Web検索で「私の友達」と入力しても、それはWebページにある「私の友達」という文字列が検索されるだけで、リアルに自分の友達が出てくるわけではない。しかし、グラフ検索では、まさに自分の友達が検索対象となる。

 Googleに代表されるWeb検索の世界観が客観的に記述される三人称とするならば、Facebookのグラフ検索は世界を私視点で覗きこんだ一人称の物語だといえるだろう。

 ちなみにGoogleも最近になって「関係性」を重要視した「ナレッジグラフ」という検索コンセプトを提唱し、検索ページ中に表示するようになっている。しかし、これは表示されるものとものとの関係グラフであり、検索者やその友人といった人間自身を含めたグラフを検索するFacebookとはまた異なるものである。

 どちらがより利用者に好まれるかはわからないが、企業の文化あるいは体質の違いとしか言いようのない何かがあり、ここに明確な住み分けの可能性も感じるのである。

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モーリ・タロー(モーリ タロー)

フリーダムなIT系編集者・ライター
90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。
2008年に独立し、ソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。
2012年4月から、株式会社はてな シニア・エディター。

●hatena: http://www.hatena.ne.jp/mohri
●twitter: http://twitter.com/mohri
●Facebook: http://www.facebook.com/imkt5l

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/01/31 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17135

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