リサーチパネルエイジアは、「日本国内におけるスマートフォンの通信状況に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
スマートフォンの普及が進むにつれて、3G回線に加えて、各通信キャリアが提供している高速回線(Xi、LTE、4G、WiMAX、ULTRA SPEEDなど)対応の携帯電話を利用するユーザーが増えている。一方で、急激なスマートフォンユーザーの増加に伴い、一部では携帯電話の通信状況が逼迫し、通信が極端に遅くなるなど、通信障害が発生していると言われている。
スマートフォン保有者のうち、高速回線に対応している端末保有者は、全体で46.2%。キャリア別では、docomoユーザーは52.6%、auユーザーは50.9%、でSoftBank 35.2%であった。
高速回線対応スマートフォン利用者の利用回線は、3G回線が平均で44.8%、高速回線が平均で48.3%となり、ほぼ同等の結果に。
実際にメール遅延などの通信障害を経験した人は、スマホ利用者の7割を超えているという結果に。キャリア別ではdocomo74.3%、au73.2%、SoftBank69.0%と、多くの利用者が通信状況について何かしらの不具合を経験していることが明らかになった。
高速回線へのつながりやすさの実感では、全体では34%。キャリア別ではSoftBank(45.8%)、au(33.0%)とdocomo(29.8%)となり、SoftBankが他2社を大きく上回っているものの、ユーザーの過半数以上は高速回線に対してつながりやすさを実感していないようだ。
一方、3G回線の通信状況について、3G回線のみ対応の端末保有者も含め調査したところ「非常につながりやすい」「つながりやすい」が全体で25.9%、キャリア別での差はほとんどなかった。
また、高速回線対応端末保有者に対して、ダウンロードスピードについて7段階で調査したところ、「非常に速い」「速い」が36.9%という結果に。キャリア別では、SoftBankが47.8%、au37.1%、docomo29.9%であった。
そして高速回線対応端末保有者に対し、半年前と比べた通信状況を調査したところ、全体で55.6%が「特に変わらない」と回答。過半数以上の人が、回線状況の改善には至っていないと感じているようだ。
【調査概要】
調査方法:スマートフォン上でのオンラインリサーチ
調査対象:20~69歳男女スマートフォン所有者を自社パネルから抽出
調査期間:2013年3月14~15日
回収サンプル数:12,600サンプル
※主要3キャリア(au/docomo/SoftBank)各4,200サンプル
【関連記事】
・シニアが使いやすい企業Webサイトとは?スマホサイト1位はホンダ
・サイバーエージェント、10代女子向けスマホ専用無料メッセンジャーサービス提供開始
・20代のスマホ所有率は60%超え【ビデオリサーチ調査】
・スマートフォン契約数、2014年度には過半数に達する見込み【MM総研調べ】
・スマートフォン広告市場規模、2013年には1,000億円突破か【CyberZ調査】