SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

Responsys Interactレポート

キャンペーン起点のマーケティングは終わる
顧客中心、ブランド体験創出がカギとなる時代へ

キャンペーン主義から全方位的な顧客中心主義へ

 2人の対談からは、デジタルテクノロジーを当たり前のものとして捉えながらも、顧客を全ての中心に置いて全体的なブランド体験を創出しようとする企業幹部の姿が見えた。

 Amazonをはじめとする巨大なオンライン企業に対抗するためには、旧来のチャネル(実店舗、カタログ、DM、コールセンター)も活用しながら、デジタルを顧客接点の中核に据える方向性だ。日本ではソーシャル、スマホ、O2Oと常に最新のキーワードや技術動向だけが飛び交いがちだが、こういった本質的な視点を学ぶことが大切だろう。

 最後に、昨年ぐらいから日本でも耳にするようになったキャンペーン・マネージメント(以下CM)を説明したい。CMは伝統的なダイレクト・マーケティングのチャネルであるカタログ、DM、コールセンターへ効率的に顧客リストを作成するところからはじまった、歴史の長いソリューションである。

 単純に言ってしまうと、特定のキャンペーンを実行する際、顧客データベースからカタログを送るべき層、DMを送るべき層、コールするべき層に分けてくれるシステムである。これ自体はコスト削減や、パーソナライズに貢献するものなのだが、全ての起点はその名の通り「キャンペーン」であり、企業側の都合で行うマーケティングを多少高度化させたに過ぎない。

 レスポンシスのScott氏は顧客中心のアプローチを取る新しいマーケティングの時代には、複数のデジタルチャネルでの対話型コミュニケーションが設計可能なテクノロジーが必要とされており、それがInteraction Managementであると定義。キーノートの締めくくりとして、Eメール、ディスプレイ広告、ソーシャル、ウェブ、モバイルでの対話型コミュニケーションを実現するInteract Marketing Cloudを発表した。

 次回はRelationship Era(関係性の時代)のマーケティング事例として、2012年のアメリカ大統領選でのオバマキャンペーンのEメールマーケティング戦略を紹介する。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
Responsys Interactレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

鈴木望(スズキノゾム)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/06/20 17:00 https://markezine.jp/article/detail/17921

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング