セグメントで分けて見ないと答えは出ない
皆さんは、Google アナリティクスなどのアクセス解析ツールを使って、ページビューの数値が上下しているのを確認していると思います。しかし、「新規ユーザーとリピーターでどれだけページビューが違うのか。利用ページにどんな違いがあるのか」と質問すると、たいていの人はなかなか答えられません。
ページビューは、利用状況、ユーザー属性、コンバージョンしている/していない、などでセグメント(segment)分けして分析しないと、得られるものがかなり少ないです。第1回、第2回で、サイトのデータを見るときの大枠はご理解いただけたと思います。今回は、ページビューの見方について解説します。
ページビューの見方
ここでは、会員制を導入しているニュースサイトを例に説明していきます。まずは、ページビュー(PV)とユニークユーザー(UU)を大雑把に把握します。これまで説明してきた“4つの手順”を思い出して、まずは「大雑把に把握」して「グラフ化」します。このときにPVだけでなく、UUも合せて考えるのがポイントです。
PVとUUに大きく開きがあると、上のグラフのようにUUがほぼ直線になってしまうので、そのようなときはエクセルでUUを第二軸として設定します。そして第二軸は点線でわかりやすく表示します(本記事においても、点線の扱いは同様とします)。また、グラフの縦軸の数値を0から始めると波が小さく見えてしまうので、右軸左軸ともに最小値を適切に設定することが大切です。
ここまでは、Googleアナリティクスでも似たようなインターフェイスを提供しているので、多くの人にとってなじみのある部分だと思います。続いて、私が行っているアプローチをいくつかご紹介します。