Yahoo!奇摩とGoogleの使い分け
eMarketerのデータによると、Yahoo!奇摩のシェアは56%、Googleのシェアは32%となっています。Yahoo!奇摩をGoogleが追い上げているという状況です。
GoogleユーザーもYahoo!奇摩を併用することが多いため、台湾向けにSEMを行う場合、Yahoo!奇摩向けのプロモーションは必須といえます。
使い分けを見てみると、ショッピング、旅行、ニュース、レストランなどの検索はYahoo!奇摩が、BtoBビジネスやリサーチなどにはGoogleが使われているようです。また、Yahoo!奇摩を使ってクチコミ検索が多くなされているのは、台湾ならではの特徴だと言えるでしょう。
Source: Nielson on-line survey panel 2011/5/2-5/11. Respondent: 13-49 yrs living in North/Central/South of Taiwan
台湾SEMを実施するなら、ここがポイント
シェアと検索傾向を見て予算配分
これまで見てきたとおり、台湾の検索エンジン市場は、シェア1位がYahoo!奇摩で56%、シェア2位がGoogleで32%です。Yahoo!奇摩はBtoC向け、GoogleはBtoB向けだという傾向も見えました。これらを踏まえて、事業に応じた予算配分を考えましょう。
「日本製」を広告文に
日本企業が広告を出稿する場合には、「日本製」「日本で人気の」「日本初」「高品質」「信頼の」など、日本のプロダクトやサービスを連想しやすい単語を広告文に挿入するのが効果的です。「日本」を広告文に入れただけでCTRが20%も上昇した例もあります。
繁体字・簡体字に注意(中国とまとめない)
広告の出稿言語は繁体字です(中国本土は簡体字)。当然ながら、繁体字の市場に簡体字のWebサイトで広告を出稿することは著しくパフォーマンスを落としますが、中国・台湾もまとめて同じSEM施策を実施してしまう例は少なくありません。
旅行、金融系の出稿が多い
Yahoo! 奇摩における業種別の検索連動型広告出稿状況を見ると、旅行、金融系の出稿実績が多いことがうかがえます。とはいっても、日本と比較するとまだまだ競合が多くありません。ネットを使って台湾に進出するのであれば今!といえるでしょう。
