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Yahoo!広告活用の今を追う(AD)

月間PV4億・UU1,900万規模を誇るGyaO!
その強みは「編集力」と「調達力」

 「マーケティングイノベーション室」の設立、広告ソリューションのリニューアルと、近年まさに“爆速”を感じさせるドラスティックな変革を続けているYahoo! JAPANによる本連載。今回は、2014年の展開において特に注目のビデオ広告を取り上げ、グループ企業である株式会社GyaOの編集力と調達力を掘り下げる。GyaO! が実現する「映像の力を生かした広告企画」とは?

ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 
マーケティングイノベーション室 室長 友澤大輔氏(写真左)
株式会社GyaO 営業本部 
ソリューション営業部 マネージャー 松山馨太氏(写真中央)
同マネージャー 濱田雄司氏(写真右)
 
ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー マーケティングイノベーション室 室長 友澤大輔氏(写真左)株式会社GyaO 営業本部 ソリューション営業部 マネージャー 濱田雄司氏(写真中央)同マネージャー 松山馨太氏

月間PV4億・UU1,900万規模を誇るGyaO!

 友澤:以前この連載で、当社のビデオ広告事業の戦略についてGyaO! のメンバーも交えて話してもらいました(参考記事)。今回は、いくつか事例も出始めているので、もう少し具体的に何ができるのか、コンテンツ調達も手がけるGyaO! ならではの考え方を私から聞いていきたいと思っています。というのも、私自身2012年にヤフーに入社したときに、GyaO! のPVやUUが意外と大きいのにちょっと驚いたことがありまして。今現在、どれくらいですか?

 松山:月間PVが4億1,000万、月間UUは1,900万(※)です。

 友澤:今、Yahoo!映像トピックスが2億6,000万PV、UUは3,100万(※)なので、PVでいうと倍近いですね。ちなみに松山さん、濱田さんとも営業部ですが、業務の違いはありますか?(※各実績値は2014年4月度)

 松山:GyaO! には広告営業部が2部署あります。広告代理店を担当する部署と私たちが所属する部署です。私たちが所属するソリューション営業部は直接クライアントとやり取りして広告企画を立てたり、出稿計画を提案したりしています。その中で私は放送や金融、医薬業界のクライアントを扱う企業を担当しています。

 濱田:私は、映画配給会社や家電メーカー、ゲームなどの商材を扱う企業を担当しています。

GyaO! の二つの特徴 ――「編集力」と「調達力」

 友澤:ヤフーとしてクライアントの広告戦略を総合的にサポートするなかで、最近ビデオ広告やコンテンツに関する相談も増えてきましたが、GyaO! の強みはまだ知られていないところがあるなと感じています。例えば他の動画ポータルと違って、GyaO! にはメディアとしての特徴がありますよね。

 松山:そうですね。GyaO! の特徴は、大きく分けて「編集力」と「調達力」の二つです。まず編集に関しては、専門の編集チームがおり、映像コンテンツをGyaO! の各ページやYahoo!映像トピックス等で紹介、誘導しています。映像コンテンツを積極的にユーザーへ紹介している点は、単純に動画を集積しているポータルとは異なっています。

 もう一つは、文字通りさまざまな映像コンテンツをスムーズに調達できることです。例えばあるメーカーさんが、アニメ「A」に絡めたゲームをリリースする場合、「A」を実際に調達・配信して「A」に対して関心の高いユーザーを集客、広告訴求することができます。

 友澤:コンテンツのファンの再活性化をしつつ、接触してきた見込みの高いユーザーに訴求できると。

 濱田:はい。動画ポータルだと、興味があるものを検索して見たい動画にたどり着くユーザーが多く、広告主のプロモーション動画に誘導するためには、まずテレビCMや、SNSなどで話題になるなどのワンクッションが必要です。その点、われわれはこれまで蓄積してきた編集のノウハウとターゲティングの技術によって、興味がありそうなユーザーへの積極的なアプローチが可能です。

Yahoo!映像トピックスやYahoo! JAPANトップページに取り上げられやすい編集で送客を最大化

 友澤:なるほど。今、テレビCMの転用ではなくネット用のプロモーション動画の制作に関心を示す広告主も増えていますが、確かにアップしても見てもらえなければ始まらないですよね。

 松山:アメリカでは、広告主がプロモーション動画を自分たちで制作して動線を張ったり、プラットフォームを持って映像コンテンツを調達したりするケースもありますが、日本ではなかなか難しい状況です。そこで、われわれが間に入ってコンサルティングし、動線を含めて効果的な広告企画を立案しています。

 MarkeZine編集部(以下、MZ):GyaO! への動線としては、やはりYahoo!映像トピックスからの送客が大きいのでしょうか?

 濱田:そうですね。そこにもGyaO! の編集力がかかわっています。Yahoo!映像トピックスは、あくまでメディアとして独立した記事編集がされていますが、GyaO! にはそこに取り上げられる可能性を高めるノウハウがあります。映像の編集方法、時間、キャッチーな部分の見せ方、見出しの付け方などの工夫で、送客を最大化することができます。私が担当している映画会社など、コンテンツをすでに持っている企業には特に有効ですね。

 松山:さらにYahoo!映像トピックスの記事がYahoo! JAPANトップページに掲出されると、より多くの送客が見込めます。トップページやYahoo!映像トピックスからのユーザーの流入は、ヤフーとGyaO! のグループ企業ならではの連携であり、今後のビデオ広告市場全体の拡大においても重要だと考えています。

動画への二通りの接し方:目的ありきか、不意に触れるか

 友澤:先ほど濱田さんのお話しにもありましたが、見たい動画を検索してたどり着くユーザーがいる一方、今はそうでないユーザーをどう捉えるかが視聴を最大化するポイントになってくると思っています。Yahoo!映像トピックスやGyaO! のPVなどからも分かるように、スマホ利用も含めてこれだけネットでの動画視聴が当たり前になると、偶発的な出会いをどうつくるかがカギになりますよね。

 濱田:そうですね。特にGyaO! には、動画ポータルと比べて特定コンテンツの視聴という目的を持って視聴するユーザーの割合が高いので、比較的時間の余裕があり、広告の許容度も高い。その部分を十分に生かしたいと考えています。

 松山:そのためには、アドテクを活用して誘導するのももちろん有効ですが、同時にやはり人為的な編集の力も不可欠です。特に、ここ最近で期待が高まっている映像によるブランディングやエンゲージメントの形成には、それが重要になると考えています。

 友澤:エンゲージメントを深めるために、具体的にどのような映像コンテンツの使い方がありますか?

 濱田:これまでのGyaO! での経験から、二つのパターンがあると思います。一つは、映像制作持ち込み型です。映像コンテンツを含めたPR記事ページをつくり、それをフックにGyaO! 全体はもちろん、Yahoo!映像トピックスなどからの誘導や検索流入を確保します。

 最近の事例では、BS番組を提供する企業の広告企画で、その番組の認知拡大を目的にページ制作、二次利用での番組配信を行い、Yahoo! JAPAN全体で集客しました。GyaO! で番組への新規接触者を増やすことにより、アーンドメディアで配信している関連映像を増やすことにも繋がりました。

映像制作持ち込み型とコンテンツ提供型、二つのパターン

 松山:その事例はYahoo!映像トピックスの編集誘導枠を獲得し、Yahoo! JAPANトップページにも掲出されたので、動画ポータルに設置しているチャンネルに比べて再生回数が20倍ほどになりました。公式Facebookページと組んだTポイントプレゼント企画からの流入も大きかったですね。こうした複合的なキャンペーンができることは、メディアとしての強みです。

 友澤:映像制作持ち込み型は、メディアが手がけるからこその大きな動員が見込めるということですね。では、エンゲージメントを深めるもう一つのパターンは、何でしょうか?

 濱田:もう一つは、コンテンツ提供型です。これはテレビ番組を一社提供する形と同じですが、すでにある映像コンテンツと親和性の高い広告に同時に接触してもらうことで、企業やブランドのメッセージを伝え、好意を高めます。ユーザーがその提供番組に好意を持ち、定期的に訪問、視聴することにより、最終的には、その企業やブランドへの好意を高めることに繋がります。

 友澤:映像コンテンツを利用する場合、どうしても著作権の問題が出てくると思いますが、そのあたりはどうクリアしているのですか?

 松山:それは最初にお話ししたGyaO! の調達力にも関連しますが、そもそもGyaO! は「ユーザーの投稿コンテンツを配信する」のではなく「著作権処理されたプレミアム映像作品を配信する」日本最大級のプラットフォームであり、情報提供元と良好な関係を確立しているためスムーズに対応できています。

ユーザーの心を動かす映像の力を広告企画に生かす

 MZ:メディアならではの、映像を使った広告企画の展開を伺ってきましたが、今後はインストリームやインスクロールなどのビデオ広告の一般化と同時に、こうした広告企画も増えていくという状況でしょうか?

 友澤:そうですね。インストリームなどのビデオ広告は、テレビCMのリーチの補完や、テレビでもネットでも接触する重複リーチによる相乗効果が見込めます。一方で今回ご紹介したような、コンテンツとしての映像の力を生かした可能性も広がっています。

 今、映像によるブランディングやエンゲージメント形成が注目されていますが、ユーザーの心を動かそうとするなら、おのずとコンテンツの文脈にまで踏み込むことになると思います。

 松山:同感です。GyaO! が蓄積したさまざまなノウハウを活用することで、広告企画のクリエイティブをいちばん理想的な形で実現することができると思います。

 濱田:同時に、広告主の目的や課題に応じて、映像を使った広告企画とインスクロールなど狭義のビデオ広告をうまく組み合わせられるようにもなっています。その部分はヤフーとの連携で、成功例を増やしていきたいです。

 友澤:ユーザーの動画視聴習慣が広がっている今、それを追い風に、映像でどんなおもしろいことができるのかを追求したいですね。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2014/07/31 14:21 https://markezine.jp/article/detail/19913