検索とソーシャルを融合させるべき3つの理由
では、なぜ検索とソーシャルを組み合わせるのか。それには3つの理由があるという。まず、消費者はオンライン上での行動時間の大部分を検索とソーシャルに費やしているというデータが提示された。「実に43%が検索(21%)とソーシャル(22%)に費やされています。つまり、ここにお客様がいるということです」とペイシェンス氏。そして消費者は検索エンジンとソーシャルを信頼しており、さらに双方の市場が成長する理由はその信頼性にあるという。


ここで同社が先日発表した検索とソーシャルに関するインフォグラフィックを見てみよう。実に検索とソーシャルは2ケタ成長を遂げている。特に注目すべき点は、インプレッションは下がっているが、CTRは上がっているということだ。これは双方のチャネルにおいて効率が高まっていることを表している。

検索とソーシャルを融合することで生まれる相乗効果
ここで、検索とソーシャルを融合した場合の相乗効果が提示された。同社はFacebookとパートナーを組み、検索とソーシャルを組み合わせた効果を測定したという。

まず、米国の小売企業の事例が紹介された。検索に加えてFacebookの広告を出稿したところ、広告効果が大きく向上したという。実にROAS(Return on Ad Spend)は30%、AOV(Average Order Value)は24%、CTRは7%上昇した。そしてCPA(Cost per Acquisition)は4.5%低下。この結果から、Facebookでの露出により、顧客の購入額がさらに上がるということが明らかになった。

一方で、リターンに関してはあるポイントから下がっていくことも判明。「なので、ベストなバランスを見つけて、双方のチャネルで最適化を図り、広告投資の効果を上げていく必要があります」とペイシェンス氏。