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イベントレポート

「検索とソーシャルの融合で、さらなる価値を発揮する」Kenshoo、日本市場で本格始動へ


検索とソーシャルのギャップを埋め、データの相互活用を推進

 では具体的には、様々なチャネルの資産を相互活用するためにはどうすればいいのだろうか。「Kenshooは様々な検索とソーシャルのソリューションを開発し、それらによって検索とソーシャルのギャップを埋めています。検索やPLAなどのCVデータをリアルタイムで活用して、Facebook上のキャンペーンをうつこともできます。ダイナミックに展開することで、広告主は時間を節約することも可能になります」とペイシェンス氏。

 「例えばある企業に約3,000の製品があったとしましょう。Facebook上でのキャンペーン展開に、検索領域におけるCVに関するデータや反応の良かったクリエイティブの情報をもとにFacebookキャンペーンを展開すれば、試行錯誤する時間を省くことができます。またFacebookの広告においては、入札が非常に重要な部分を占めますが、ここに関してもKenshooのビッディングシステムと検索におけるシグナルを活用することで、最適化を図ることができます」(ペンシェンス氏)

 そして、Alex and Aniという小売企業の事例が提示された。Kenshooを利用する前後6か月で比較したところ、ROIは80%上昇、REVERUEは44%、そしてAOV(Average Order Value)は434%も上昇したという。また、大手リテーラーでKenshooのDDC(Demand-Driven Campaigns)というサービスを活用してキャンペーンを展開したところ、CTRは62%、CVRは41%上昇した。そしてCPAは45%、CPCは23%ダウンしたことでコスト削減に成功。ROIは62%も向上した。そして時間も4分の1に節約することができたという。

 本講演では、検索とソーシャルに焦点が当てられていたが、同社はディスプレイ広告も含めて3つの領域に対応している。検索、ソーシャル、ディスプレイをそれぞれの領域別に考えるのではなく、相互のデータ利用を促す視点、またそれらを統合してデータを活用した際のインパクトの大きさはとても興味深かった。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

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2014/11/21 12:58 https://markezine.jp/article/detail/21410

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