Yahoo! JAPAN のリッチ広告、続々登場
MarkeZine編集部(以下MZ):Yahoo! JAPANトップページで映像を流せるPC版リッチ広告「プレミアムビジョン」、そしてスマートフォンサイトのリッチ広告「プライムカバー」の配信も始まり、これからどんどんリッチ広告の活用例が増えそうですね。
三和:そうですね、そうなることを期待しています。私たちが広告主様に提供できるものとして、リーチの広さやクリック数はもちろん大事ですが、リッチ広告ではそれに加えてユーザーの認知向上や、好きになってもらうことを実現したいと思っています。
高城:ヤフーでは以前から「記憶に残る広告」をテーマに広告商材の開発や制作をしているので、リッチ広告はまさにそれに合致するものだと捉えています。テレビCMのスキームと同様に、ユーザーの関心や意欲を高められるのではないかと思いますね。
MZ:三和さんと高城さんは、プレミアム広告領域を担当されているんですか?
三和:はい、私が主にPCサイトを、高城がスマホを担当しています。私はデザイナー出身で、これまではプロモーションも含めて広告領域全般を担当してきました。今は、ヤフー自体がクリエイティブに力を入れているので、後ほどご紹介しますが「Yahoo! JAPAN インターネットクリエイティブアワード 2014」の特別企画、夜のインターネットクリエイティブアワード「ヨルパネ!」なども手がけています。
高城:私はYahoo! JAPANに入社して5年目となります。入社して以来ずっとプレミアム広告に携わっておりましたが、昨年からスマデバ領域に特化した広告商品を担当するようになりました。現在は日々開発、営業、商品企画などの部隊と横断的にやり取りをしています。
「CM素材をネットでも使いたい」高まる広告主の声
MZ:まずは、今まさに注力されているリッチ広告についてうかがいますが、広告主のニーズや温度感はどのような状況ですか?
三和:他のネット媒体も含めて、映像が活用できるようになってきたことが大きいと思いますが、具体的に「テレビCMの素材をネットで流したい」というニーズが高まっています。映像という観点で、テレビとネットをどう使い分けて効果を上げていくか、というプランニングも模索され始めています。
MZ:その一環としてリリースされたのが「プレミアムビジョン」というわけですね。
三和:そうですね。ネット媒体はもともと細分化しがちなので、動画広告の市場が立ち上がる中で、幅広いリーチを取れる場所がないという声は認識していました。そこで、年齢や性別を問わず見ていただける場所として、Yahoo! JAPANのトップページでページ全体をジャックして認知させるバナー広告「トップインパクト」と多彩な表現で態度変容が期待できる動画をかけあわせた広告フォーマット「プレミアムビジョン」(掲載イメージはこちら)を開発しました。
MZ:かなりインパクトがありますが、メディアとしてのYahoo! JAPANを運営するチームや、ニュースの編集部などとの調整は大変だったのではないですか?
三和:確かに、社内でも部署をまたいで検討や調整をしました。ユーザー環境を妨げないことが第一なので、重要なコンテンツの領域を占有することはないようにしようと。その上で、広告主様のニーズを反映するために大きさや縦横の比率を検討し、できるだけインパクトを与えられるようにしています。