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データの連携こそ、Kenshooの強み/今日のマーケターに求められるアジャイルマーケティングの思想

チャネルを超えて、オーディエンスベースのマーケティングを実現する

――チャネルをまたいだ最適化は、以前から存在していたマーケターのニーズだと思います。しかしながら、まだその手前の、個々のチャネル内での最適化に取り組んでいる段階の企業も依然として多いのが現状です。

Brian氏:それぞれのチャネルにおける最適化は、我々Kenshooが最も得意としてきた領域です。ただ、いずれは個々のチャネルの中だけでなく、生活者の行動やデジタルマーケティングの潮流の変化に伴い、チャネルをまたいだ最適化にマーケターは向き合うことになるでしょう。「Kenshoo Infinity Suite」は、その未来の課題を見据えた上で、様々な機能を提供していくものです。

 ですので、個別チャネルの最適を求めている段階の顧客に対しても、十分な価値を提供できます。さらにその先に向き合うであろう課題を解決できるように、チャネルを超えてオーディエンスベースでマーケティング施策を実行することができるように我々は支援していきます。

――オーディエンスベースのマーケティングを実行したい。このニーズは以前から存在していたものの、データやチャネルの分断(フラグメンテーション)により、なかなか実現できていませんでした。それをKenshooが実現できたのはなぜでしょうか?

Brian氏:Kenshooがデータの橋渡しを行っている顕著な例として、IDA(Intent-Driven Audiences)という機能があります。これは検索で入力したテキストや、広告をクリックした行動など、生活者の“確かな購買意欲”を捉えて、それを元にオーディエンスを自動生成していくものです。このように第三者的な立ち位置から、一つのプラットフォームの中では実現できないような機能を率先して開発してきました。検索エンジン、もしくは一つのソーシャルメディアのためだけの広告運用に特化するのではなく、初めからクロスプラットフォームの視点に立ってツールを開発してきた方針こそが、Kenshooの強みです。

参照:「Kenshoo Intent-Driven Audiences」

――日本での提供は、いつ頃を予定しているのでしょうか?

Brian氏:先日の発表から1か月ほど経ちましたが、海外では米国を中心に既存・新規のお客様への導入の話しが進んでいます。日本においても1か月以内には提供が開始できると考えていただければ。

アジャイルマーケティングの概念

――ところで、先日発表されたリリースに「アジャイルマーケティング」という言葉が記載されていました。あまり聞き慣れない言葉なのですが、どのような概念なのでしょうか?

Brian氏:ソフトウェアの世界において、「アジャイル」という言葉は一般的です。ソフトウェア製品自体は完成するということはなく、常にユーザーからフィードバックを受けて、それをベースに開発を続け、改善を繰り返していくという意味です。

 デジタルマーケティング業界に置き換えてみると、実際に同じようなことが行われています。マーケターは広告を出稿し、あるいはマーケティング施策・活動を行い、それに対してのユーザーからのフィードバックを受けてPDCAのサイクルを回し、効率化を突き詰め、顧客(オーディエンス)を求めて試行錯誤を繰り返しています。ユーザーの反応を受けて改善し、新たな施策に挑み、PDCAを回し続ける姿勢は、まさにアジャイルと言えるでしょう。

 旧来のオフラインのメディアでは、出稿してレポートを見れば終わりでした。一方で、オンライン広告の場合は施策の結果が常に可視化され、過去の施策の結果を次の施策に活かし、PDCAを回していきます。つまり、アジャイル的な姿勢がマーケターにも求められているのです。

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縮小最適化の壁を乗り越え、購買ファネルの幅を広げていく

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

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2015/04/02 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22231

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