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メルカリ流、激変するスマホ市場で勝ち抜く広告運用法

スマホのバナー分析ができる「CREATIVE BOX」

MZ:バナーが主流になると、クリエイティブによって大きく効果が左右されますよね。

鋤柄:まさにその点が、当社でも課題でした。PDCAを速いサイクルで回して、細かくチューニングして効果を高めていきたいので、これまでもCyberZさんに毎週何十本ものクリエイティブを制作してもらい、かなり密にやり取りをしていたんです。ただ、もっとクリエイティブの実績確認に必要な、データ集計などの工数を削減する必要があると感じていました。

 また、フリマアプリでは女性のユーザーが大きな割合を占めるのですが、スマホ広告はターゲティングが進化している分、例えば男性ユーザーのスマホには女性向けのサービスの広告が出ないなど、自分がターゲットではない業種の広告にはほとんど接触しなくなっています。その点で、メルカリの類似サービス広告を見つけづらく、他社の分析ができないという課題もありました。

古田:スマホ広告ではこれまで、クリエイティブを検証できるツールがなかったんですね。自社の広告バナーの効果分析や、画像やコピーなど細かい要素を踏まえたクリエイティブの改善、また他社のバナーも含めたトレンド分析などを行いたいというクライアントニーズはかなり高くなっていました。

 そこで先日、スマホに特化した広告バナー分析ツール「CREATIVE BOX」をリリースしました(プレスリリース)。クリエイティブの配信本数が多いメルカリさんには、今まさに活用し始めてもらっているところです。

過去のクリエイティブの効果を一覧、他社分析も可能に

MZ:具体的に、どのような機能があるのでしょうか?

古田:大きくは、自社広告の分析と、トレンド分析の2つです。自社広告の分析では、過去のクリエイティブと効果を一覧にしたレポート表示と、CTR/CVRのマッピングを可能にしました。これらから効果のあるバナーを抽出し、例えばボタンの有無やキャラクターの位置など要素を細かく分解した上で検証すれば、良好なパターンを導き出せます。同時に、効果が出にくいものを早く検出することもできます。

MZ:実際に使ってみて、鋤柄さんはいかがですか?

鋤柄:トレンド分析では、競合他社を含めたスマホ広告全体を分析することで、どのようなバナーが効果があるのかを探っていき、その特徴を自社のクリエイティブに活かせます。

 これまでも計測や改善には取り組んでいましたが、CREATIVE BOXはひとつの管理画面上で過去のクリエイティブを一元管理できるので、履歴を可視化し振り返りが可能になったことが、まず助かっています。

 クリエイティブ改善や工数の削減には、かなり手応えがありますね。トレンド分析も参考にしながら、効果が見込めるパターンを見極めて、PDCAを回すサイクルを速めています。

次のページ
PDCAのサイクルを速め、トレンドの移り変わりをキャッチアップ

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/07/17 14:00 https://markezine.jp/article/detail/22751

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