Q14 公式サイトと勝手サイトはどちらがのびるか?
「勝手サイトがのびる」と全員がしながらも、池田氏と杉山氏は「ビジネスとして成功するのは公式サイトに軍配が上がる」と指摘。杉山氏は「勝手サイトにはまだ広告がついて来ない可能性がある」としつつも「長期的にはそこのかせがなくなり、勝手サイトがのびるだろう」と予測した。
池田氏も「まだビジネスになるモデルとして確立されていないものばかり、公式の方が検討している」と指摘した。一方、守安氏は「ビジネスをしやすいのは勝手サイト」と語り、小野氏もそれに同調して「コミュニケーションのツールとしてみれば、レギュレーションに制約がある公式サイトよりも勝手サイトの方が有用。
そこに商機があると述べた。真田氏の「トラフィックが増えることが収益につながるというモデルが確立することが不可欠」と指摘に対して、守安氏、小野氏は「クライアントの携帯サイトへの広告出稿に対する感じ方が変わりつつある」という実感を述べ、変化の様相が見えつつあることを強調した。
Q15 フルブラウザの利用率はどうなるか?
真田氏が「今と変わらない」とし、その他パネラー全員が「微増」と答えた。守安氏は「今の端末では厳しい。iPhoneなどの使って価値のある機器が普及すればもっと増える」とコメント。小野氏も「もともと携帯のユーザーとPCのユーザーが違う。モバイルで使うのはPCユーザーとなれば、今のままでは使いづらく飛躍的に普及はしない」と語り、池田氏も「PCユーザーでどうしてもPCのブラウザを使いたいという人だけが増える」と予測した。
Q16 サイトの作り方はどうなるか?
杉山氏、守安氏は「今とあまり変わらない」という見解を示し、その理由として「軽く見たいニーズは根強く残る」(守安氏)、「リッチな表現がもたらすメリットが有用なサイトは案外少ない」(杉山氏)などをあげた。
一方、真田氏、池田氏、小野氏は、FlashやJava、動画を使ってのリッチなサイト作成に期待を寄せた。小野氏は「Javaで入力インターフェイスが使いやすくなることを望んで」、池田氏は「少しずつ自然に動画が増えていくと楽しい」など、期待を込めたコメントが述べられた
その後、「2007年のモバイル話題大賞は?」「某キャリアのキーマンの転職先は?」など、ユニークな質問が続き、それまでの真剣な分析から一転して和気あいあいと、あるときは苦笑しながらも答えるパネラーに、会場からは温かい拍手が送られた。