ユーザーから社名を「さん付け」で呼ばれている企業も
ツイートの中には、車やマンションという高額商品をTwitterきっかけで買ったというものもあった。購入体験や実際の使用感などの具体的なレビューをTwitterで見たことが購入のきっかけや後押しになっているようだ。Twitterをレビュー検索のツールとして積極的に活用しているユーザーもいる。商品購入の体験が喜びや驚きとともに生の声として表現され、それを見た他のユーザーがさらにその商品を買うという好循環が生まれている。
また、一部の企業は社名を「さん付け」で呼ばれている点も興味深い。シャープ、井村屋、パインアメ、ヤマヨシ、湖池屋などだ。Twitterの公式アカウントが日頃からユーザーと有機的なコミュニケーションを積み重ねていたり、“ネタを提供している”ような話題を集めている企業がユーザーに愛着を持たれている様子が垣間見られる。
実際のツイートから商品に付加するストーリーを考える
TwitterなどのSNSは、ファン獲得やロイヤリティを高めるためのツールという文脈で語られることが多い。しかし、今回のキャンペーンから、実際は商品購入の直接的なきっかけになるケースも多々あることがわかった。
新たな認知経路としてTwitterを活用していく上で大切なのは商品情報にストーリーを加えて伝えていくことだ。では、どのようなストーリーを付加すれば良いのか。それは実際のツイートを追っていくことで、肌感覚で掴んでいくことできるだろう。本キャンペーンのような、ユーザーが自分のスタイルを表現できる問いかけはTwitter上で良い反応を得やすい。いずれにしても、ユーザーが主体となり商品をネタにするという温度感を忘れてはならない。Twitterに限らず、ユーザーはコントロールされることを嫌うためだ。今回のキャンペーンで参考となるツイートを下にまとめておく。
Twitter Japanでは、今後も同様のキャンペーンを実施していく予定だ。
#Twitterみて買ったもの