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リクルート、人工知能研究を本格化 【後編】リクルートのビジネスのみならず社会に貢献する研究とは

 リクルートホールディングスは昨年11月、人工知能(AI)の研究機関「Recruit Institute of Technology」の研究開発拠点を米シリコンバレーに新設。グローバル規模のAI研究を加速させている。同拠点と、国内リクルートの各事業、また海外各地での事業とを連携させているのが、RIT推進室を率いる石山洸氏だ。後編では、研究機関で具体的にどのようなプロジェクトを進めていくのか、さらに石山氏が注目する今後の潮流についてうかがった。

AI研究の背景にあるリクルートの「リボンモデル」

MarkeZine編集部(以下、MZ)前編では、人工知能(以下、AI)の発展によってマーケティングがどう変わるのかを解説いただきました。リクルートではすでに、データサイエンティストではなく専門知識がない人でも、エクセルを使うくらい簡単に機械学習を組んでAIを活用できるようになっている、というお話は衝撃的でしたね。

株式会社リクルートホールディングス
Recruit Institute of Technology 推進室 室長 石山 洸氏

石山:当社は優秀なデータサイエンティストが揃っています。ただ、グローバルレベルのAI活用先端企業では常時1,000単位のプロジェクトが回っていますから、そのレベルに行こうとすると、やはり専門職以外の人材もAIを扱えることは必須なんですよね。

MZ:なるほど。後編では、御社のAI研究に対する考えや、研究機関「Recruit Institute of Technology」(以下、RIT)の具体的な活動をうかがいたいと思います。元々石山さんが大学院でAIを研究されていて、入社時から研究所設立の希望はあったということでしたが、そもそもリクルートにとってAI研究はどのような意義があるのでしょうか?

石山:前編で「AIはファネル効率を改善できる」とお話ししました。当社のビジネスモデルは「リボンモデル」といって、ユーザー側とクライアント側の両方のニーズをマッチングさせる、マルチサイドのファネルになっているので、ファネルの改善はレバレッジが非常に大きいんです。当社は紙メディアの時代から、このファネルのKPI管理をかなり綿密に行ってきましたが、AIによって圧倒的に改善できます。それが、AI研究に注力し始めた背景です。

25%を占める海外事業との連携にも米拠点が有効

MZ:先端テクノロジー研究のひとつとしての位置づけから、昨年春に“人工知能の研究所”としてRITを改めて発足した理由、そして11月にシリコンバレーに拠点を移した意図を教えていただけますか?

石山:RIT自体については、現在国内ではトップレベルと自負しているテクノロジー水準をグローバルレベルに引き上げること、そしてAIを既存ビジネスモデルへの応用だけでなく新規ビジネス開発にも活かすことが、設立の理由です。

 その段階で、シリコンバレーへの移設は視野に入れていました。それは、グローバルレベルのテクノロジー水準を持っている人材も、新規ビジネスモデルも、同エリアに集積しているからというのが大きいですね。また、リクルートHD自体のグローバル化が進み、今では海外売上高比率が約25%に達しているので、海外のグループ会社との連携にも、アメリカに拠点があるほうがやりやすいこともあります。

MZ:人材採用の基準も、とても厳しそうですね。

石山:そうですね、前提はTOEIC900点以上と、機械学習のPh.D.(博士号)取得。また、論文執筆だけでなくプロダクト開発も行うので、商用レベルのコーディングやビッグデータの取り扱い経験があることですかね。

 最後に、いちばん大切にしているのは、アントレプレナーシップ、つまり起業家精神があることです。そして社会を良くしたいという志のある人と、一緒に働きたいと思っています。

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リクルート、アカデミック、社会の三方へ貢献する

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/02/17 11:00 https://markezine.jp/article/detail/23827

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