ソネット・メディア・ネットワークスは、DSP「Logicad」におけるアドフラウド(不正広告)対策として、Momentumの広告配信ネットワーク接続用プラグイン「Black Heron」との接続を1月より開始した。そして両社は同接続に併せ、アドフラウド対策における実証実験を行った。
「Logicad」におけるアドフラウド率が低いことが判明
「Logicad」におけるアドフラウド率(不正広告の割合)は、インプレッション(広告表示)が0.87%、クリックが2.04%となった。昨年3月にMomentum社が独自に実施した国内複数のDSP事業者におけるアドフラウド率の調査結果(インプレッション:2.5%、クリック10.1%)よりも下回った。
【調査概要】
・期間:2016年1月21日~1月31日
・内容:期間中、 アドフラウド対策を未適用の配信サーバー(全体の70%)での
インプレッションとクリックを抽出。そのなかで、アドフラウドと判定した割合を集計
アドフラウド対策によってCVR、CPAが改善
アドフラウド対策による効果を調査したところ、アドフラウド対策を適用したサーバーは、非適用サーバーに比べて、CPAが2.1%、CVRが2.4%改善された。また、適用サーバーは、非適用サーバーに比べて、広告配信数が-0.9%とほぼ変化のないことが確認された。
【調査概要】
・期間:2016年1月21日~1月31日
・内容:アドフラウド対策を適用したサーバーの配信結果(全体の約30%)と、同量・同種となる非適用サーバーでの配信結果(全体の約30%) をそれぞれ集計し、CPAやCVR等の効果の比較(A/Bテスト)を実施
「自動閲覧プログラム」や「Hidden ads」が多くの割合占める結果に
今回の調査で確認したアドフラウドの種類の分類したところ、botなどの「自動閲覧プログラム」やユーザーが広告閲覧していないスペースで不正にインプレッションを発生させる「Hidden ads」などが多くの割合を占めた。
また比率は低いものの、特定のサイトにおいて半自動化されたプログラムにより、インプレッションやクリックのカウントを発生させるアドフラウドも確認された。
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