SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

秋元@サイボウズ・ラボのAlexa徹底解析講座

Alexa(アレクサ)を使う前に必ず知っておきたい7つの競合サービス(後)


Ranking.com(ランキング・コム)

 Ranking.comでは、ブラウザのアクセスを高速化したり、サイトの信頼度を独自の数値(TrustGauge)で表すという機能を持つIEツールバーを無料で配り、そこからユーザアクセスを収集して集計しています。

Ranking.comの検索結果ページ

PathTraq(パストラック)

 筆者の所属するサイボウズ・ラボが8月に公開したPathtraq(パストラック)については、リリース直後の第6回 でも少し紹介いたしました。 Pathtraq(パストラック)は、希望者のブラウザに閲覧ページのアドレスを提供するためのプラグインをインストールしてもらうことで、参加者から集めた訪問ページの統計を取るサービスです。

 アレクサがドメイン毎のデータを取るサービスであるのに対して、ページ毎のアクセス情報が集計される点に特徴があります。

Pathtraq検索結果ページ

 今のところ、パストラックは日本語で提供されている日本語圏を対象としたサービスです。よって、アレクサや今回紹介した他のサービスと比べて、日本の中のウェブページのアクセスデータをより正しく取れる点が利点となります。(ただしパネルの構成は今後も改善が必要でしょう)

データ提供者のプライバシーに配慮し、アクセスしたURLのみを(暗号化されたページや参加者が除外指定したページは除いて)集め、統計を取ったら個々のデータはすぐに廃棄していく仕組みとなっていることが、ある意味弱点とも言えます。

 ネットレイティングスのような、パネルの許可を得てネットに関するあらゆる活動を収集しているサービスと比べると、個人のブラウズ活動をずっと追っていくようなことはできません。このあたりは多数の一般ユーザの参加を前提とした仕組み上、プライバシーと機能のバランスの取り方としては妥当なところではないかと思います。

Google Toolbar/Analytics/AdSense

 統計を取っているかどうかも確認されたわけではありませんが、検索エンジンのGoogleもユーザのアクセス情報を集計できる能力を十分に持っています。

 具体的には、Google Toolbarがページランクを表示する際にGoogleに送る閲覧中のページや、Google Analyticsを利用してアクセス解析をしている多くのウェブサイトの情報、いろいろなサイトに貼られたGoogle AdSense広告やGoogleウィジェットの表示時にわかるクライアント情報とサイトの対応などです。

 Googleが内部的にこれらのデータを総合してウェブのトラフィックを集計していても驚きませんし、どこかで上記の各社のような統計データの提供ビジネスに参加することも可能でしょう。

次のページ
まとめ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
秋元@サイボウズ・ラボのAlexa徹底解析講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

秋元 裕樹(アキモトヒロキ)

週3日はサイボウズ・ラボ職業ブロガー勤務。著書に「PHPxWebサービスAPIコネクションズ」「実践Web2.0 BOOK」など。
個人では比較表コミュニティならべてや日本のITを海外へ紹介する英語サイトアジアジンを主宰。個人ブログ

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2008/01/23 18:41 https://markezine.jp/article/detail/2493

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング