Ranking.com(ランキング・コム)
Ranking.comでは、ブラウザのアクセスを高速化したり、サイトの信頼度を独自の数値(TrustGauge)で表すという機能を持つIEツールバーを無料で配り、そこからユーザアクセスを収集して集計しています。

PathTraq(パストラック)
筆者の所属するサイボウズ・ラボが8月に公開したPathtraq(パストラック)については、リリース直後の第6回 でも少し紹介いたしました。 Pathtraq(パストラック)は、希望者のブラウザに閲覧ページのアドレスを提供するためのプラグインをインストールしてもらうことで、参加者から集めた訪問ページの統計を取るサービスです。
アレクサがドメイン毎のデータを取るサービスであるのに対して、ページ毎のアクセス情報が集計される点に特徴があります。

今のところ、パストラックは日本語で提供されている日本語圏を対象としたサービスです。よって、アレクサや今回紹介した他のサービスと比べて、日本の中のウェブページのアクセスデータをより正しく取れる点が利点となります。(ただしパネルの構成は今後も改善が必要でしょう)
データ提供者のプライバシーに配慮し、アクセスしたURLのみを(暗号化されたページや参加者が除外指定したページは除いて)集め、統計を取ったら個々のデータはすぐに廃棄していく仕組みとなっていることが、ある意味弱点とも言えます。
ネットレイティングスのような、パネルの許可を得てネットに関するあらゆる活動を収集しているサービスと比べると、個人のブラウズ活動をずっと追っていくようなことはできません。このあたりは多数の一般ユーザの参加を前提とした仕組み上、プライバシーと機能のバランスの取り方としては妥当なところではないかと思います。
Google Toolbar/Analytics/AdSense
統計を取っているかどうかも確認されたわけではありませんが、検索エンジンのGoogleもユーザのアクセス情報を集計できる能力を十分に持っています。
具体的には、Google Toolbarがページランクを表示する際にGoogleに送る閲覧中のページや、Google Analyticsを利用してアクセス解析をしている多くのウェブサイトの情報、いろいろなサイトに貼られたGoogle AdSense広告やGoogleウィジェットの表示時にわかるクライアント情報とサイトの対応などです。
Googleが内部的にこれらのデータを総合してウェブのトラフィックを集計していても驚きませんし、どこかで上記の各社のような統計データの提供ビジネスに参加することも可能でしょう。