「姓名判断」がメガキーワードに
そう、簡単に言えば、「ダ・ヴィンチ・コード」の流れを受けて、「姓名判断」がひそかにブームだったわけ。当然、「姓名判断」なんていう、「情報が欲しくて」「怪しい世界」のテーマは、インターネットにものすごく需要がある。
だから、「姓名判断」の月間キーワード検索数が急激に増えた。2005年8月の月間キーワード検索数はなんと63万件。2006年9月現在でも、50万件近い。「ディズニーランド」45万件を超える需要のある、メガキーワードに成長していたのである。

占いビジネスの起業家である、油井利秀さんはこのキーワード需要からビジネスを開始し、成功を収めた。ほとんど無料情報ばかりを提供するサイトが多い中で、有料鑑定を強く打ち出す戦略が、消費者から見て逆に新鮮だったからだ(現在では、占いビジネス養成講座開設中)。
本のベストセラーから脳内検索キーワードをイメージせよ!
あまり知られていないが、本のベストセラーは、世の中の大きな需要の流れを如実に表しているから、そこから「売れるキーワード」を探すのはかなり堅いやり方だ。現在であれば、ビジネス書のコーナーは、一時飛ぶように売れていた株や不動産はもはや落ち目。自己啓発書の方がはるかに売れている。いわゆる「精神世界」「スピリチュアル」といったカテゴリーだ。
「ダヴィンチ・コード」→「暗号」→「姓名判断」という連想で、お客の頭の中にある検索キーワードをどれだけイメージできるか。ここがキーワードマーケティングの鍵を握る、といっても過言ではないだろう。