求められるのは検索結果ではなく、提案
山崎氏は現状、サイト内検索をしても、ユーザーの欲しがっている商品が正しく表示されないECサイトが多いと指摘した。さらに、検索条件に合った商品の表示すら不十分だという。
では、サイト内検索の効果的な形とは一体何なのだろうか。山崎氏は次のように語る。
「それは、検索条件を絶対視せず、さらに踏み込んで、検索条件以上の結果を出すということです」(山崎氏)
検索条件を絶対視しない。例えば、ユーザーが間違った商品名で検索しても、それを察知して正しいものを表示し、商品の型番を入力したときも、その型番の商品だけでなく、新製品が出ていればそれも一緒に表示するということだ。
「“水”というワードで検索したときに、商品名に“水”と入っている商品を出すだけではなくて、お客様が飲料水を探しているのだと理解して、商品名に水と入っていない製品も出す必要があります。実店舗だと、こういったことは当たり前のように行われています。探していると思われる商品が、入力した条件と合致していなくても、検索結果に表示することはマーケティング的には正解なんです」(山崎氏)
継続率98%!ゼロスタートのサイト内検索が好評な訳
山崎氏が率いるゼロスタートでは、この現状を打破するため、高度な検索エンジンを提供している。どういった企業がクライアントになっているのだろうか。
「他社からの乗り換えが多いです。サイト立ち上げ時から使っていたデフォルトの検索機能から、提案のできる検索機能のニーズが高まってきて導入するケースがほとんどですね」(山崎氏)
安価な検索エンジンは、開発コスト削減のため、自由にカスタマイズができないデメリットを抱えている。一方ゼロスタートは、きめ細かくカスタマイズができる仕様を目指し、これまで話してきた高度な提案を可能にする検索機能を簡単に導入できる。
また、もう1つの魅力は、ほとんどのアイデアを実装できるということだ。例えば、検索条件にもレコメンドを盛り込む、リアルタイムの在庫情報と検索結果を連動させるといったことを可能にしている。
検索がマーケティングだと気づいた瞬間、アイデアはたくさん出てくるだろう。しかし、それを実現できるかどうかは、また別問題。しかし、国内でハイエンドな検索エンジンを提供している数少ない企業であるゼロスタートであれば、全て実現できるという。