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売上もPVもUUも拡大!ウレぴあ総研に問う、AI画像レコメンド機能の真価

コンバージョンが10倍に⁉ フォトギャラリーが有する可能性

MZ:先ほど、画像コンテンツはメディアの資産だというお話がありましたが、ぴあでも写真素材を多くお持ちですよね。

市川:ええ。ウレぴあ総研の通常の取材記事でも、ディズニーやグルメなど写真が膨大にありますし、近年急速に市場が広がっている「2.5次元(マンガやアニメ作品を舞台化したミュージカル)」だと公演自体の写真もたくさんあります。写真閲覧のニーズも高いので、各記事に付帯するフォトギャラリーページへのアクセスや滞在時間も長いですね。

 写真には一枚一枚「Call to Action(以下、CTA)」ボタンを設置して、チケットぴあへの誘導やグッズ購買につなげています。あるグッズ販売のパートナー企業によると、フォトギャラリーを訪れるユーザーはそれだけ関心が高いことを意味していて、記事のみを閲覧したユーザーよりも購入のコンバージョンが10倍になることもあるそうです。

MZ:それは大きいですね!

市川:なので、そうした熱いユーザーこそ、親和性の高い別カテゴリーへも誘導したいのですが、フォトギャラリーの構成上、以前は別カテゴリーの写真を載せることができませんでした。また、ギャラリー下部にある広告枠は、写真との親和性が低かったので、反応が悪かったんです。

 フォトギャラリーでの広告収益化や横回遊は諦めてユーザーの楽しみに特化するか、CTAは反応がいいので購買に戦略を振るか、など検討していたところでした。そこにpopInさんからAIによる画像レコメンドの機能を聞き、試してみたという経緯です。

マニアックなユーザーにも対応! AIによる画像レコメンド機能

MZ:導入後は、どのような見え方になったのですか?

山本:記事からフォトギャラリーに入ると「この記事の写真一覧」があり、その下に「こんな写真もオススメ」という欄が出てきます。ここに、AIを活用した画像レコメンドが働いています。

市川:ウレぴあ総研は趣味性が高いので、ユーザーが反応するかどうかは文脈がとても重要になります。関係ないと思われたらまったく反応しないので、そもそも文脈というものがない画像をマニアックなファンに向けて、どうやって判断するのだろうと最初は思ったんです。

 しかし、ユーザーの動向をAIがどんどん学習し、ファンが見ると「ここでこの画像が出てくるのか!」というようなマニアックなレコメンドも可能になりました。また、前述のように瞬間的に感情に訴えてクリックやCTAボタンによる購買につながっていることも実感しました。

MZ:確かに、同カテゴリーならともかく別カテゴリーの画像を適切にレコメンド表示するのは難しいように思います。どうやって判断しているのですか?

山本:そもそもバイドゥの画像認識AI自体、写真のタグ情報などを利用せずに精緻に判断できるのが特徴なんです。ディープラーニングを用いて、色味や照明、自然なのか人工物なのかなどを識別して何が写っているかを把握し、4万カテゴリーに分類します。それに加えて、ユーザーの反応をどんどん学習していくので、使われるほど精度が高くなるわけです。

次のページ
PVや滞在時間だけでなく広告とチケット購買にも成果

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/09/21 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27024

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