コンテンツの本質は体験しないとわからない
MZ編集部:最終日に実施された公開取材型のイベントは、私も見学させていただきました。通常のトークショーとは異なり、台本がないため自由で開放感のある雰囲気が印象的でした。
 (中央)T.Y.FARM 創業者 太田太氏(右)Satellite Young ボーカル 草野絵美氏
春日原氏:そうですね。初めての試みだったのでトークが盛り上がるなど不安でしたが、公開取材はもちろん、イベントの後も取材対象者(登壇者)とのフリートークで皆さん積極的に自由にトークを楽しんでいました。
コンテンツの体験・再現をされた読者だからこそ、公開取材も自分ごととして参加してくれるんです。あと、Jonahさんに会って話を聞いて見ると、どうやら彼は料理人っぽくない……と感じた方が沢山いたはずです。我々もイメージと違っていて驚きました。料理人というよりは、食を提供する空間のプロデューサーのような感じで。改めて、実際に体験することで、コンテンツの受け止め方・考え方が大きく変わることを実感しました。
MZ編集部:Jonah氏へのイメージは、私も大きく変わりました。公開取材会の後、そういった参加者の態度変容などの結果は測られましたか?
春日原氏:はい。イベント後のアンケートで測定しました。アンケートでは特に、イベント参加後で何かしらの考え方の変化が起きましたか?という質問に対して、殆どの方が「考え方が変化した」と答えられていた点に注目しています。
メディアのコンテンツに実際に触れ深く関わったことで、我々のメディアに対する共感の度合いがより本質的になり、今後は自分なりの考え方で今後メディアに接触してくれるのではないかと考えています。
ブランディングに貢献できるよう、イベントをシリーズ化
 MZ編集部:今回のイベントは「HEAPS」と「Be inspired!」にとっては、新たな体験型マーケティングのプロモーションとして非常に効果的だったのではないかと思います。今後はどのように展開されていきますか?
春日原氏:今後はこのイベントをシリーズ化して行きたいと思っています。その際は、我々のイベントの在り方に可能性を感じてくださる企業様と一緒にイベントを共創していければと考えています。
特に、社会貢献などのソーシャルグッドな取り組みから、リポジショニングや独自の新しいイメージづくりを模索している企業さんとは相性が良いと思います。あとは、ファッションブランド企業さんとも積極的にタイアップを進めていきたいですね。PR色が強くなって読者にとってリアリティのないコンテンツになってしまうことを避けるために、タイアップを組むのはひとつの商品カテゴリに対して1社がベストだと思っています。
MZ編集部:最後に今後の目標を教えてください。
春日原氏:まだ第1回目が終わったばかりなので、このイベントの開催実績やノウハウを蓄積していきます。このイベントの在り方はユニークで新しいスタイルだと思うのですが、今後普及した時にこのイベントのスタイルを始めたのは「HEAPS」だったよな、と思い出してもらえるような存在にしていきたいですね。
